受講生にはいろんな人がいて、
現在の仕事で資格が必要な人、
転職活動で役立てたい人、
セカンドライセンスとして使いたい人、
人材派遣業界の若手で資格で箔をつけたい人、
自分の研鑽のために学びにきた人、
それぞれだった。
その中でなんか違和感を感じた人が1人。
超有名企業を退職して、
セカンドキャリアとしてキャリコン取得を目指してます、という最年長のおじさま。
最初の自己紹介でいきなり、
出身企業、出身大学、などなど、
これでもかと言うほど輝かしいご経歴を公表され
瞳をキラキラさせていらした。
その時は
「そうか〜」くらいにしか思わなかったけど、
この人、前回書いた
「管理職経験者で、定年後も働きたいけど、今さら若人に使われたくないし、アドバイザー的立場でモノを言えるキャリコンなら最適じゃね?」パターンの人だったのだ。
おじさまは、
定年後に若い仲間
(と言っても30-50代のメンバーだけど)
ができてテンション上がったのか、
それとも、
一流企業で管理職までした自分が
よき指導者となり、
若い同期生をまとめていかねば、
とでも思ったのか。。。。
グループLINE作った日から
メッセージの数と長さが尋常じゃない(笑)
LINEのメッセージって、
長すぎるとノートみたいなところに移動するんだと、おじさまの投稿で知ったわ(笑)
「みなさん、今日はどれたけ勉強しましたか? 試験まであと何日ですよ!」
「ひとりも残すことなく、全員で合格しましょう!」
「勉強の仕方はこうするんですよ! これは私が○○大学に合格したときの勉強法です!」
的な、
上司からのような長文コメントが
毎日届く、届く。
仕事して疲れて帰って来た夜に、
そのLINEを見ると結構なプレッシャー。
おじさまは定年退職済みで
時間があるようですが、
受講生のほとんどが日中は仕事してるので、
勉強するにもそれぞれペースがあるわけです。
それをこうも毎日、
勉強したか!?勉強したか!?と、
なんで同じ受講生から言われないといけないのか。。。
おじさまは先生でもないし、運営側でもないし。
しかもまだ試験まで3ヶ月もある(笑)
これ、試験日まで毎日続くのかと思ったら、
しんどくなって、
私はそのうち通知をミュートにしてしまった😅
それでも、最初のうちは、
みんな心優しいのでコメント返してたけど、
そのうち誰も返さなくなり。。。
そしたら、
今度はグループLINEの中で、各人に向け
名指しでメッセージが来るようになった(笑)
「○○さん、勉強の調子はどうですか!? 」
「○○さん、ヨガは続けてますか?」
的なのが連発され、
仕事でヘロヘロの私は
本当に勘弁してよ💧と思った。
ちなみに私に名指しが来た時は、
スルーしてしまった。。。。
ごめん。。。
この人、在職中は
本人が言うような要職は任せられていなかったのだろう、ということは容易に想像がつく。
おじさま本人は
「リーダーとして部下を率いて、バリバリやってました! 鬼軍曹と言われてました!」
と仰っていたけれど、
ひとりで空回りしてたタイプの上司だったんだろう。
前回のパソナのおじさまや、
このおじさまを見ていて思うのは、
キャリコンて、こういう管理職経験者の定年後の肩書きとして、プライドを傷付けないようないい受け皿になってるんだな、ということ。
いちおう国家資格だし、
アドバイザー的な目線でモノが言えるし。
実際に資格を得た時、
そういう彼らにカウンセラーとしての
需要があるのかは分からない。
独善的な長文LINEにみんなが引いているのを気にしない(気付かない)パーソナリティが、カウンセラー業務に向いているとはとても思えないし、少なくとも私は彼らを誰かに紹介したいとは思わない。
けど、他人の力になるんだ! と
目を輝かせているおじさまにとっては、
とても価値あるチャレンジなのでしょう。
彼らの今後の人生を輝かせるための要因にもなるんだろうし、キャリコン協会にしても、彼らを囲い込めば受講料も入って来ますしね。。。
もちろん、カウンセラーに適した、
本当に尊敬できる定年退職後の管理職の方も
いらっしゃると思いますので、
これはあくまでも一例ですが。
けど、なんだかちょっと
キャリコン取得の暗部を見たような
気持ちになった一件でした。
やっぱり資格取っても、
適性がないとダメだな、と強く思った。
次回は、試験勉強の仕方について書いていこうと思います。