「昔ヤンチャしていたんですよ~(笑)」
と語る現在成功している人、
見たことはありませんか?
ちょっとコワイ、でもすごい。
業界の第一線で活躍していたり、
自ら事業を立ち上げて、
年商数億、数十億の
経営者になっていたり、
誰よりも優しくなっていたり。
周りの人間や社会に
迷惑をかける存在だった彼らが、
問題を起こさぬようにしてきた人より、
幸せに仕事ができている要因は、
何なのでしょうか。
不良時代を過ごした成功者の中には、
ヤンチャという言葉では
済まされないような、
過激な経験を持っている人も多いです(笑)
そんな過去がありながらも、
今は分別をわきまえて、
充実した社会生活を送っています。
その強さが出てくるのは、
いざというピンチのときです。
善悪関係なしに、
腹をくくる経験をたくさんしてきたら、
土壇場で強いメンタリティが出せます。
勝負所は一気に攻めて、
引くときは潔く引けるような、
決断力が培われているんですね。
ふつうの人生を歩んできた人よりも、
より強い覚悟や度胸を必要とする
場面が多かったからだと思います。
そして、いざというときに頼れる
リーダーシップを発揮できれば、
それすなわち組織のトップの器。
仲間との信頼関係を築くのも得意で、
人も集まってきます。
常識の外で生きてきたのなら、
常識にとらわれない
自由な発想もできます。
テレビドラマなどでも、
札付きのワルが一般社会に出て、
案外うまくいってしまう物語などが
たくさんありますよね。
人生のどこかの時点で区切りをつけ、
必要なことを学ぶことに成功したワルは、
自動的に優秀な経営者や
ビジネスマンに転身するというわけです!
ちょっと話は変わりますが、
古代中国から続く、
「陰陽論」というものがあります。
この宇宙のすべては
陰と陽でできている、とする説です。
太陽と月、善と悪、男性と女性などが、
対をなす陰陽の例です。
陰と陽を統合した状態こそが、
人が輝いて生きる状態なのですが、
それにはまず、
陰と陽と両方を知らねばなりません。
穏やかで問題を起こさずにきた人は、
陽の面が強く、陰が不足しています。
逆に悪さばかりしてきた人は、
陽が不足しているのです。
ある程度までいくと、
陰陽それぞれが
反転する機会が訪れます。
その岐路でどうしていくかが、
後の人生に大きく影響していくのです。
学生時代と社会人になってから
しばしば起こる逆転は、
陰陽の反転であると考えられます。
まじめにおとなしくしてきたのに、
社会に出てうまくいかず、
闇に堕ちてしまう人もいますし、
悪さばかりしてきたのに、
陰を陽にうまく反転させて、
成功する人もいます。
もちろんヤンチャしていた人が
必ずしも成功するわけではなく、
そのまま悪いことをし続け、
反社会勢力に入ってしまうことも。
「これからどう生きたいのか」
が常に大切です。
挫折という「陰」を
成功という「陽」に変えるように、
良くない経験も、使い方次第で
成功の種になるということです。
でも、みんなで悪いことをしよう!
ということではありません(笑)
ここは誤解なさらないでください。
僕はどちらかというと、
小さくまとまってきた方の人間で、
元ヤンの素地みたいなものはありません。
世間や常識からはみ出さずに
生きようとすれば、
自然と視野も狭くなります。
いざというときの度胸や決断力、
統率力なども育ちにくいかもしれません。
でもそんな僕たちにも、
できることはあります。
昔ワルだった人が
社会で成功する素地を鍛えられたのは、
人生の振り幅が大きかったからです。
おとなしく生きてきて
人生に行き詰ってしまっているのは、
振り幅が小さったから。
先ほどの陰陽論では
陰と陽の二面の話をしましたが、
陰と陽の中でも、強さの段階があります。
陽の弱・中・強、陰の弱・中・強。
陰と陽の多くの段階を知るほど、
視野が広がり、
ピンチの時に打てる手も多くなり、
問題解決能力が高くなります。
ということは、
足りない陰を経験すればいいんです。
繰り返しますが、
悪さをするのではありませんよ(笑)
犯罪などに走ってしまうのではなく、
もっと平和的にできることです。
「いい人」と言われて
損をし続けてきたと感じる人は、
ちょっと嫌な奴になってみる。
頼まれごとが嫌なら断ってみる。
不要な人間関係を切る。
自分の気持ちを優先してみる。
自分らしくないことをしてみる。
がんばり過ぎて疲れているなら、
思いっきり怠けてみる。
大好きだけど控えていた食べ物を、
好きなだけ食べてみる。
レストランなどで
「いつものメニュー」ではなく、
注文したことないもので冒険してみる。
目を逸らしていた問題や、
自分の欠点に注目してみる。
次の日に有給を取って、
思いっきり夜更かししてみる。
まだまだたくさんあります。
とにかく、やってみなければ
見えない景色があります。
やってみなければ
わからない感覚があるハズです。
陰陽の軸を激しく揺らしてみると、
本当はどうしたいのかが
見えやすくなると思うんですよね。
僕自身、この頃そう感じています。
自分にとってのベストを、
模索し続けています。
陰陽が統合された人は、
魅力的です。
「ちょいワルおやじ」が流行ったのは、
陰の要素を少々加えることによって、
ただカッコイイだけじゃない、
付加価値がついたからでしょう。
「ギャップ萌え」という言葉が
生まれたのも、同じ理由です。
振り幅が大きくて、
しかもその軸を自由に移動できると、
魅力や才能が開花します。
僕たちは陽を願いつつも、
心のどこかで陰に憧れているんです。
ヒール役のレスラーにも、
同じように熱狂的なファンがいます。
「ただのいい人」がフラれてしまい、
ちょいワルがモテたりします。
でも、極悪は嫌われます。
超ポジティブな人は、暑苦しい(笑)
ぜんぶ陰と陽のバランス。
その振り幅や軸を決めていくのは、
僕たち自身です。
昔めっちゃワルだったぜ!
という人は、「人のため」
という目線に立って動き出すと、
大成功しやすいですよ!
おとなしく従順に生きてきちゃった・・・
という人も、「昔悪さをしておけば・・・!!」
と必要のない後悔はやめましょう(笑)
好きなことをするのも
いい人でいるのも素晴らしいこと。
でも行き詰ったら、
今までと違うことをしてみると、
目の前の壁を乗り越える
きっかけになるかもしれませんよ。
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