他の卜占が一つの問いにつき
一つのアクションを起こすのに対し、
五行易は複数の質問にも答えられます。
宇宙のすべてを表すことができるとされる
「八卦」を使うからでしょうか。
その場には不思議な力が働きます。
クライアントの質問に対し、
一つの卦ですべて答えた例をご紹介します。
天風姤 と巽為風という卦が出ました。
まず初めは、恋愛相談でした。
最近連絡を取っている人が
いるとのことでした。
その人は車関係の仕事か
車好きだと思い、
聞いてみたところ、
車関係の仕事だそうです。
卦の中では、
その情報が強く出ています。
その人はこの恋愛においては、
迷いやためらいがあります。
一ヶ月以内に結果が出ると思いますが、
結局そのままうやむやになりそうです。
ご本人も、微妙な心境ということでした。
次のチャンスは、12月になりそうです。
今年は酉年ですので、
期間内に相手を得られれば、
4年後に結婚できそうです。
次に、6月に車を当て逃げ
されたことを話してくれました。
犯人が見つからないと、
修理費がかなり
かかってしまうらしいです。
卦を見ると、
車関係の災いがあります。
警察が無力で、
捕まえるのは難しそうです。
実際に、警察の対応は微妙で、
あまり力になってくれないそうです。
7月中に捕まらなければ、
おそらく逃げられてしまうでしょう。
次に、仕事について質問されました。
卦を見ると、
仕事に身が入っていません。
転職しようとしたものの、
結局やめてそのままの
勤め先にいると推断すると、
これも的中しました。
しばらくはそのまま勤めそうですが、
3年後に転機が訪れるかもしれません。
そして最後に、
健康状態について質問されました。
卦を見ると、足が痛むように思います。
そう伝えると、実際は膝が痛いそうです。
特に右膝が痛いですよねと伝えると、
普段は両方痛いけど、
運転するときは特に
右膝が痛いと言いました。
お風呂でよく温めたり、
赤い靴下を履くと
膝にいいですよと伝えました。
一つの立てた卦によって、
なぜこれほどまでに
色々なことがわかるのでしょう?
僕は心理学者ユングの提唱した
共時性(シンクロニシティ)が
関わっていると思います。
内面の世界と外の世界は
常につながっていて、
その日その時間に出た質問に対して、
いつでも外の世界は答えを
用意してくれているような気がします。
そして八卦は、
内と外の世界を目に見える形で
つなぐものです。
タロットカードも
内と外の世界をつなぐ道具ですが、
一度の展開で複数の事象を
詳しく読み解くには無理があります。
もしかしたら凄腕のタロット占い師は
できるのかもしれませんが・・・
東洋占術の合理性と深遠さに、
僕は心を奪われています。


