起こる出来事を
コントロールすることはできませんが、
その出来事に自分なりの
解釈をすることはできます。
運命を自分で切り開いけるかは、
この「意味づけ」いかんに
かかっているといっても、
過言ではありません。
すべてのものごとを
自分の価値観を通して見ていくため、
それはありのままの事実ではなく、
必ず脚色が加わります。
同じ体験をしたとしても、
各々が創り出す現実は、
違ってくるのです。
コップに水が
「半分しか」入っていないのか、
「半分も」入っているのかは、
その人の考え方次第ですよね。
認知行動療法では、
現実を自分色にねじまげていく
「認知の歪み」というものを、
それぞれ分別しています。
ミスをひとつも許さない、
完璧主義者の考え方です。
グレーゾーンを許すことができず、
心が永遠に満たされない状態です。
ほんの少しのデータだけで、
すべてを決めつけて考えます。
「~に決まってる!」
「絶対~だ!」
他の起こりうる可能性を排除して、
最初に起こったことだけに
焦点を当ててしまいます。
マイナスの価値観により、
プラスの面をすべて排除してしまいます。
マイナスの側面しか見れなくなり、
差し伸べられた救いの手も見えません。
何かを成しとげても、
良いことが起こっても、
その体験をマイナスに変えてしまいます。
プラスが目に入らないのではなく、
プラスをマイナスに変えてしまう状態です。
人のささいな言動で、
確たる根拠もなしに、
自分は嫌われている、
などの結論をすぐに出してしまいます。
深く関わらないと真意はわかりませんが、
勝手に自己完結してしまいます。
先のことは誰にもわからないものですが、
未来をマイナス方向に決めつけます。
「この先ずっと~に違いない」など、
起こっていないことを決めつけてしまいます。
失敗したことや悪いことを特別に取り上げ、
必要以上に大きくします。
成功したことや良いことは、
必要以上に小さいものとして扱います。
事実確認なしに、
感じたことをそのまま
結論にしてしまいます。
「~すべき」にとらわれ過ぎて、
常に義務感を感じ、
心の余裕をなくします。
正しさに取りつかれ、
自分にも人にも負担を強います。
ものごとの捉え方が歪んだまま、
こういうものだ、こういう人間だと、
否定的なイメージを固定化します。
他人の責任をも無理にかぶろうとします。
自分が悪い、全部自分のせいだと、
必要以上の重荷を背負ってしまいます。
認知が歪むということは、
考え方が偏って、
強い思い込みで決めつけて
しまうということなんですね。
本当は違うのに、
認知の歪みによって
自分から台無しにしてしまった
関係性やチャンスが、
今までたくさんあったかも
しれないですよね。
否定的な気分になったとき、
これらのいずれかの
思考パターンにハマっていないか、
調べ直してみると、
否定的な感情から
抜け出せるかもしれませんよ。