この宇宙の奇跡的なバランス


この世界が存在しているのは、

調和的にバランスが取れているからです。


ビッグバンが起き、

その始まりの爆発のエネルギーや

物質のバランスが取れたので、

地球が生まれました。


今生きている、存在しているということは、

奇跡的なバランスの中にいるということです。


なにかがほんのちょっと違うだけで、

今の僕らはいません。


植物に水をあげなければ枯れますし、

水をあげ過ぎても枯れます。


人間も食事をしなければ死んでしまいますし、

食べ過ぎればお腹を壊します。


こう考えたとき、

「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」

ということわざに、深い感銘を覚えました。


真理をついているからこそ、

今も残っている言葉なんだと思います。



 
バランスが崩れると、悩みやトラブルが発生する


「体調を崩す」とよく言いますが、

「崩す」というのは、

もともと安定していたものが、

バラバラになって機能しなくなることを指します。


体調が崩れると、内蔵の働きが弱まったり、

免疫機能が低下したりして、

元気がなくなって気分が悪くなりますよね。


そもそも体調が崩れたのは、

栄養バランスが崩れたからかもしれません。


身体だけでなく、心も、人間関係も、

すべてはこれと同じだと思います。


身体のバランスが崩れれば、

心にも影響が出ます。


心のバランスが崩れれば、

人間関係もうまくいきません。


そしてとても厄介なのが、

価値観がどちらかの極に偏ることです。


調和的な生き方を

心がけていればいいのですが、

極に偏るほど、対極にいる人への

攻撃性が出てきてしまいます。


一つの考えしか認めない状態です。


これが拡大していくと、

行きつく先は戦争になってしまいます。


安定して保たれていたバランスが崩れると、

悩みや病気、争い、

トラブルが発生するということです。



 
中庸であることが一番



中庸、つまり極と極との真ん中です。


何事も度を超さず、

バランス感覚を保っておけば、

無用な争いやトラブルを避けることができます。


それでは個性がなくてつまらない、

という意見もあるかもしれませんね。


でもここで言いたいのは、

長期的な広い視野も含んでの中庸、

ということです。


何かに真剣に打ち込んだり没頭したり、

おいしいものをたくさん

食べたりすることも、否定しません。


そういう日や時期があっても当然ですが、

お休みの時期も必要である、ということ。


たとえば度を超して仕事をしてしまうと、

身体を壊して強制的に

休まなくてはならなくなることがあります。


まったく動けなくなってしまったら、

気持ち的につらいし大変ですよね。


そこまでにならないよう、

無理しない範囲でバランスを

保つという意味での、中庸です。


また、自らの信じた価値観に従うのは

自然なことではありますが、

「もしかしたらそうではないかもしれない」

という謙虚な心の幅を持たせておくと、

より調和的に生きられます。


中庸を意識するというのは、

あらゆる場面で応用できます。


今自分が二つの極のどこにいるのか、

把握しておくと役立ちますよ。