
タロットにおいて
悪いカードと
されているものの中に、
「悪魔 THE DEVIL」
のカードがあります。
カードに描かれている悪魔は、
有名な「サタン」です。
光の勢力を
打ち滅ぼそうとする、
闇の軍団のリーダー。
彼は実は、
第一級の光の天使で、
「サタナエル」といいました。
ユダヤ思想の聖人には、
必ず「エル」がつきます。
サタナエルは
自らの力と栄光に溺れ、
創造主に背を向けたため、
聖なる名「エル」を奪われ、
光の国を追放されたんです。
以来彼は、
憎しみや欲望、
エゴの権化となりました。
天使の中の何割かは、
彼に屈服して光を失います。
闇との闘いに敗れた
光たちが再び立ち上がり、
闇に打ち勝っていく。
タロットは、
そんな物語の世界を
表しています。
欲に溺れて真実を見失い、
心を取り戻して成長する。
人間の存在そのものをも
表していますね。
サタンは悪の王ですが、
光に満ちているときも
ありました。
どんな存在も、
無知ではあったとしても、
初めから悪ではない。
絶対的な悪など存在しない。
僕にはそんなメッセージに
聞こえます。
悪魔のカードは確かに
凶兆を示しますが、
どうすればいいかを
考えることができますし、
逆位置で出れば、
束縛や苦境が
弱まっていることを
意味します。
いいカードも悪いカードも、
どう扱うかで僕たち独自の
価値を生み出すことができます。
これを現実世界に
置き換えてみることも
できると思います。
生まれたときから
悪い人間はいない。
(キリスト教の原罪論に
抵触しますが、
ここは流してください)
そう考えると、
どんな人とだって
つながれるという
希望がわきます。
誰だって、話せばわかる。
その人との関係を
どう活かすかは、
僕たち次第。
今あなたが
サタン=絶対悪と
みなしている人は、
あなたがより強い光を
取り戻すのを
手伝ってくれている
存在かもしれませんね。
現実を受け入れるぶんだけ、
心を開くぶんだけ、
相手を許すぶんだけ、
僕たちはもっと
輝けるチャンスがあります^^