・策士策に溺れる

・菅総理の2つ顔

・河野太郎は勝利する可能性は低くなった

 

 

私は人間ウォッチャー(だから鑑定師になった)、人間観察が好きなので、興味をもった人は自分なりに納得がいくまで堀下がるところがあるが、菅さんという人は、なかなか理解できなかった。

 

なぜなら彼には2つの顔があるからだ。

 

1つは、自分が確信する正義について、評価をおそれず、名声にとらわれず、とことん身を粉にして完遂させようとする野武士のような潔さと、

下の人間を脅し、威嚇し、意のままに動かし、目的を達成しようとする狡猾な部分

 

この2つの顔が裏表というよりも、オンオフのようにでる。

 

改めて彼のホロスコープを観て、気づいた。

この人は「情が深い」のだ。好き嫌いがはとても激しい。

 

昨年、鑑定した時は今年の6月辺りから運気が非常に悪くなるということと、母親との相性は良くなかったのではないかということ、何かで行き詰まると、ベクトルは外向きになり、変化をおこして改善しようとする性格。

そんなところが、目についた。

 

今回改めて観ると、彼の金星が特殊だということに気がついた。

 

蠍座にある星は、0か100で、好きか嫌いか、生か死か、を峻別する。

そこに自分の好み、楽しみ、趣味をあらわず金星があり、その金星が、幸運の小三角と凶運のTスクエアの2つの三角のいずれでも頂点になっている。

 

小三角は、蠍座金星、山羊座の木星と火星のコンジャンクション、乙女座の土星でつくり、

Tスクエアは、蠍座金星、水瓶座月、獅子座冥王星でつくっている。

 

これで理解できた、彼の顔の違いが、

この1年の成果と迷走が。

 

彼は敬愛する主君に尽くす韓信のような男だ。

主君のためなら汚れ仕事もする。

しかし、その主君が距離をおきだしたら、そのきっかけをつくった人間を蠍座の毒で倒そうとする。

主君は安倍さんで、敵は麻生さんと今井主席補佐官だ。

安倍さんは菅さんの強引な手法に危うさを感じ、距離をおきだした。

官房長官である菅さんよりも側用人的立ち位置の今井さんを重用しだした。

麻生さんとはもともと「そり」があわない。

 

安倍さんに対する愛憎半ばする気持ちが二階さんとの結びつきを強め、迷走をおこしている。

今回、岸田さんの突然の出馬宣言の裏に、今井元首席補佐官がいることを知ったときから、メラメラと炎がもえだし、安倍さんの差し金と疑いをもったのだろう。

 

「一矢報いてやる」という気持ちが、菅、二階を結びつけている。

不出馬宣言したときに、「コロナに専任する」と言ってのが気になったが、担当大臣である河野太郎をリリースして、岸田の対抗馬にしようと画策したのだろう。

河野と面談するのは目立つので、進次郎が伝令となりメールでは伝わらない「熱」と「気」を共有した。

しかし、昨年も書いたように、菅さんの運気は今、とても悪い。少なくても今年ではぬけない。

このような時に「怨」から始まる行動は命取りだ。ほどほどにした方がよい。

当初、岸田VS河野では楽勝とおもっただろうが、伏兵がいた。

高市早苗だ。

石破の地方票を頼らざるを得なくなったのは、計算外だっただろうが、悪手を打ってしまった以上、挽回は難しい。

 

マスコミ総動員で高市の偏向報道で印象操作をしようとしているが、流れができれば、もう止めることはできないだろう。

 

河野が勝つ可能性は非常に薄くなった。

1回目の選挙で過半数をとらなければ難しい。

上位2名の決選投票になれば、可能性は極めて低い。

 

策士としての菅・二階の技を見せてもらおう。

しかし、常勝将軍だった安倍さんに勝てるだろうか。

 

大切なことを菅さんは忘れている。

戦いは策だけではだめなのだ。

最後はその人の人間的魅力がものをいう。

人に対する愛があるか、ないか、最後はそこにかかっている。

 

敬称略で失礼しました。