実は深い想いがある民謡「斎太郎節」 | 幸せ探す旅人のブログ

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今年の吹奏楽コンクールの課題曲に

Ⅲ「斎太郎節」の主題による幻想

という曲があります。
作曲者の合田佳代子さんのコメントに「原曲をよく聞きその素朴で勇壮な表現を研究して下さい。全体を通して力強く湧き上がるような生命力のある演奏を願っています」
とありましたので、色々調べてみました。

まず、斎太郎節とは
宮城県松島湾沿岸一円の有名な民謡で、カツオ漁の大漁祝い唄として歌われてきたものとのことです。

動画サイトで「民謡」と、男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)を聴きましたが、とても良かったです。歌詞は以下の通りです。


斎太郎節

掛声(エンヤトット エンヤトット)

松島の サーヨー 瑞巌寺ほどの
(ハ コリャコリャ)寺もないとエー
アレワエーエ エトソーリャ大漁だエー
前は海 サーヨー 後は山で
(ハ コリャコリャ)小松原とエー
アレハエーエ エトソーリャ大漁だエー

(以下唄い方囃子同じ)

石の巻 其の名も高い 日和山トエー
西東 松島 遠島 目の下に

富山は 高さも高い 名所山
見渡せば 八百八島 目の下に

塩釜様の 御門の前 八重桜
咲き乱れ 浮名たつみ 西の町

汐汲みが 織り来る波に 桶取られ
桶返せ 戻せや沖の 白波よ


そして、調べている内にとある方のブログで、斎太郎節には深い意味があると、気づかされました。その文章を引用させていただきます

『小学館日本大百科全書では、斎太郎節の源流を「岩手県陸前高田市気仙町周辺の木遣唄(きやりうた)『気仙坂』である」としている。
東日本大震災では陸前高田市が大きな被害を被ったのは知っての通りである。
そして三陸沿岸一円に伝わった。地域的な重なりという点から見ても、これほど復興ソングに相応しい歌は他にない、と考える。』

つまり、復興を象徴する民謡であるとの事なのです。

2013年度の、課題曲のⅢも
復興への序曲「夢の明日に」(岩井 直溥)
と、復興へ向けた曲でした。

それを考えても、今年の課題曲のⅢも「斎太郎節」にて、復興への願いが込められていると感じました。

今更ながら、そう思い気づかされました