4月に卓球大会を主催する。

「自由に▪楽しむ」をコンセプトに、私の使命である【繋ぐ▪繋げる】という目的がある。


52年の人生の中で、小学6年~高校3年まで卓球をやっていた。今みたいにガチなジュニアクラブなんてものは無くて、ほとんどが中学スタート。

6年の時の担任が卓球をやっている先生で「卓球クラブ作るぞ〜」と言ったのでクラスの子達が「入る〜」って感じで気楽に入った。

何を教えてもらうでもなくずっと遊び爆笑

卓球台の下に入って「誰が最初に涙を出せるか」という女優バリの遊びをしていたというクラブ。全然卓球やってないし笑


5年生の時にはミニバスをやっていた。

それも5年生の時に1年間だけ担任だった伝説の先生がバスケの人で、みんなが大好きな先生だったからやっていただけで。

6年になって先生が代わって出来る子と出来ない子にランク分けして指導し始めた事が腑に落ちず。速攻辞めた。


8年ほど前、25年振りくらいに卓球を再開して少しずつ大会に出るようになった。

中学の頃は小学校の頃からの仲間で引き続き卓球部に入って、技術は無くても団結力と気合いだけで団体戦で北信越大会に出た。

なので、自分が強くなくても皆が勝ってくれて私としては大会は楽しかった。


高校に行ったら卓球絶対にやらない!バイトするんだ!という思いは母の阻止と先輩からの罠(笑)により、まんまと卓球部に入部。


高校の時は人数が少なくて同期は一人しかいなかった。ひとつ上の先輩は最終的に3人いたから私たち含め団体戦には出場できた。


先輩が引退後、私たち2人と1つ下の後輩が2人。2人とも初心者。

その1人は発達障害なのか知的障害なのかハッキリ分からないけど、なかなか難しい子だった。私の上の娘がこのタイプで、リズムをとることや手先を使うことが著しく困難。会話も理解ができない。

それでも辞めずにいたので、一人バドミントン部から借りて地区大会の団体戦に出た。


それまでは、1年生の最初から団体戦メンバーで出させてもらっても全く責任感がなかったから緊張もなく気楽に試合ができた。


先輩が引退して、私が部長になって(くじ引きで)から経験者は私と同期だけ。

一つ下のもう1人は運動能力はあったからある程度普通に出来たけど、大会で勝てはしない。


私と同期の2人が全勝するしかないので、並々ならぬプレッシャー。

というのも、ひとつ上の先輩の最後の大会から顧問が男子と一緒になったから。

男子は毎年インターハイ当たり前の名門校。

練習会メニューもキツくなって「勝たなきゃ意味が無い」という思考。


今だから言えるあのころの本音を顧問の先生は「正直、女子要らないって思ってた。」と。

そんな先生だけど、私にとっては父のような偉大な存在。


根っこが「勝負が嫌い」だから、勝つためにと思うと緊張が半端なくサーブができなくなる。

きっとその頃から試合が嫌いになってきたんだと思う。


引退した後に出場した国体予選の時。勝つ必要が無い試合だったから気楽に楽しく勝手に勝っちゃっていて、名門女子高の1年生にうっかり勝ちそうになり彼女が泣きそうになった。すごく可愛い子で、泣かしたくないのと「これ勝ったらバイトできないじゃん」と思って最終セットはわざと外した。実は。


そんな私だから、大人になってからも最初のうちは大会はあんまり出なかった。少しずつ出るようになっても、毎日のように練習しているおば様方にはなかなか勝てない。

上手い下手ではなく、練習量。慣れ。


大会=勝たなきゃ

という連動が身体に染み付いていて緊張してサーブが出せなくなったりいつもできることが全くできなくなったりする。


そして会場内に渦巻く「勝ちたい」という大多数の念が強く感じ取れるようになってくると頭が痛くなっていた。かならず午後から頭痛薬を飲んでいた。


それでも大会に沢山出るようになったのは、色んなチームの人と出会い、試合中に笑い合い仲良くなる事が増えたから。

自他ともに認める【コミおば(コミュニケーションお化け)】なので、仲良くなりたいと思った人にすぐ喋りに行く。


大会でしか会わない人でも覚えてもらって声をかけてもらったりすることも増えてきて、アドバイスを貰ったり褒めてもらったりするとやっぱり嬉しいおねがい


自分で卓球大会を主催しようと思ったのは、私のような人もいるんじゃないかと思ったのと、卓球界の独特な世界と固定概念を外すことが目的。

「大会なんて出れるレベルじゃないので」

という言葉を良く聞く。ということは

「勝てなければ出る意味が無い」という思考だということなんだなと思った。


老若男女、障害の有無、卓球歴関係なく

【楽しむ】事を学ぶための大会。

たまたま私が卓球を続けていて、卓球の繋がりが多いから卓球大会にしたけれど、スポーツじゃなくても何かを通して【楽しむ】という体験をして、自ら楽しむ方法を学ぶ事が大切。


更に【勝たなきゃ意味が無い】という固定観念を外して差別化を無くし【繋がる】事の大切さを味わって欲しいという願いを持っている。


私に【楽しむ】を教えてくれた先生達、仲間たち。そして今も教えてくれている子供達。


横に繋がる人々が大爆笑で汗を流す1日であるように卓球