司馬遼太郎さんの本だったと思うのだが、とても興味深いことを言われていた。
文化と文明について。
文化とは、歴史的、地理的、民族的何らかの理由、しがらみにより日常生活に制限を加えるもの。
文明とは、合理的なものであり、日常生活に制限を加えないもの。
文化の国というと、何千年もの歴史を誇る中国、そして日本であろう。
文明の国の代表は、民主主義大国 アメリカ。
アメリカは、もともとヨーロッパの人々が宗教・文化的迫害を逃れ、より日常的な自由を求めて、この新大陸、アメリカに渡ってきた。だから、この国で最も尊重されるものは、個人の自由、人権である。男と女、大人と子供、お金持ちとそうでない人、そういったものによる差別を限りなくなくそうと、努力している国である。だから、この国はホームレスのような経済的に裕福ではない人まで、星条旗を掲げながら路上を歩く。つまり、国を恨むどころか好きであり、アメリカ人であることを誇りに思っているのである。
2週間ほど前、南米の友人とダウンタウンのバーで飲んでいたとき、アメリカ人の女の子が言っていたことを思い出す。
俺、日本から来たんだ。
日本なんだ。あんたの国はクレージーだよね。だって、大学の経営学の授業で、日本のファーストフードの研修をしているビデオを見たんだけど、たかがハンバーガーを売るためだけに、何十時間もきめの細かい研修をするんでしょ。アメリカではあり得ないわよ。
確かに、アメリカの接客態度はひどい。授業料を払いにいったら、僕が大金を払おうというのに、雑誌を読みながら仕事をしている。仕事中に、携帯で私用の電話を客の前で大声でしゃべっている。こんなの、この国では当たり前の話であり、今ではそういうものを見ても、なんとも思わなくなった。だから、たまに日本に帰ると、本当にその対応のよさに驚くばかりである。
ただ、ちょっと行き過ぎてんじゃない?と考えてしまう。
世界に1つや2つ、こういうお気楽な国が存在している方がいいと思うのは、私だけであろうか。
