次の機会は数百年後!と聞き、
予定を調整してギリギリのタイミングで、
栃木県足利まで行ってきました。
関東最古で日本三大毘沙門天と言われる大岩山毘沙門天。
令和3年の山林火災の際、緊急避難に伴って損傷してしまったため、
御厨子を出て、260年で初めて出開帳していらっしゃるのですが、
それが6月4日までなのです。
”出開帳”というのは、
普段は秘仏となっているお仏像を公開することを
一般に”御開帳”といいますが、
普段お祀りされている場所を出て御開帳することをいいます。
つまり、モロ見え。
しかも5月1日からは横と後ろの幕が上がって、
360度全部御本尊様を拝めるという大サービス。
そりゃあ。行くしかないでしょ。
で、張り切って8時前に家を出て、
10時には足利駅に着いたのですけど。
実は浅草で食べるものを買って電車に乗ろうとしたら、
駅にはタリーズしかなく、車内販売もなく。
とりあえず腹ごしらえしてからお山に行こうかと、
駅の観光案内所で話を聞いてみたら、
今日のご開帳は午後からとのこと!
あれ?ということで、
午前中は急遽足利の神社仏閣巡り。
これがとてもよかったのですがその話は次の記事で。
で、昼過ぎにタクシーで最勝寺へ。
山の下から歩くこともできますが、
雨も降っていたし、石段のギリギリのところまで
タクシーで行きました。
13時ちょっと過ぎに着いたのですけど、
本堂には誰もいない!
でも参拝の人はいるので開くはず!
しばらくしてご住職方到着。
そこから2時間くらいガッツリと解説をしてくださいました。
まずはお山を眺める”特等席”で
お寺の創建の経緯から、火事の話、ご神木のこと、
ムササビが出ること、
などを面白おかしく話してくださいます。
そしていよいよ毘沙門天とご対面!
今回お姿を拝観できたのは、
毘沙門天と吉祥天・善膩師童子(ぜんにしどうじ)。
それぞれ、毘沙門天のお妃様と息子さん、
そして裏仏の氷掲羅天童子や絵馬など。
毘沙門天様は、細かい木目まで
間近でしっかりと見ることができました。
Faebookより
さらに御朱印を授けていただくときも、
ご祈祷してくださいまして、
かなり手厚い。
これ、途中で人が来たらどうするんだろう?
という余計な心配までしておりました。
当然、帰りの時間は大幅に狂ってしまいましたが、
ありがたい限りです。
こちらは山王社
ちなみに毘沙門天は、北方を守護する四天王の一天で、
財宝・福徳の神。
七福神の一神でもあります。
四天王の1人として数えられるときは「多聞天(たもんてん)」
と呼ばれます。
大岩山多聞院最勝寺は、天平十七年(745年)、
行基菩薩により開山された歴史ある寺院です。
また毘沙門天と寅との関係は、
毘沙門天が日本に現化されたのが寅年寅の日寅の刻であることから、
毘沙門天のお使いは虎だといわれています。
そこから寅の日は毘沙門天のご利益をいただける
最強の日とされています。
今年は寅年なので、
なにかと毘沙門天様、お忙しいでしょうね。
▼クラファンの詳細はこちらです。
https://www.oiwasan.or.jp/bishamonten-crowdfunding.html
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