最終回。
少々飛躍する内容もありますが、たわごととご容赦いただければと。
今日は岩泉の観光振興について考えてみたいと思います。

岩泉町最大の観光地、龍泉洞。
確かにここはすばらしい観光地だと思います。
人口1万人の町に20万人の入込があるのですから、
その価値は多くの人に認められているといってよいのでしょう。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100902_15

が、岩泉にはほかに観光地がない。
いや、あるのかもしれません・・・が、行ってみたいと思えるような場所がありません。
そんな場所へ、盛岡から2時間、宮古から1時間かけて行きたいとは思えないのが正直なところ。
よくて一度行けば満足できてしまうんです。

加えて、残念ながら龍泉洞は1000円を払いたいとも思えない。
確かに地元の努力は伝わってくる。トイレもきれい、橋も立派。

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でもハードだけではお金も底を尽くし、やることだってなくなるでしょう。
なぜ、洞窟の中に雫にぬれない様にとビニールの屋根をつけてしまうのか。

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ぬれるのも体験。必要なら、傘を貸せばいい。
ビニールの屋根のためにせっかくの空間が見通せなく、
人造物ばかり目立ってしまうのはなんとも残念です。
そこでしかできない体験も売り出さなきゃ、と思います。
妙な色でライトアップしたって、なんらよいイメージには働かないはずです。

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龍泉洞を訪れてみると、他の観光地と同じく、団体でピンポイントに訪れて、
次の目的地へ向かう場所を前提として整備がされているように感じました。
その一方で、団体さんはついに1つも見つけられず、龍泉洞周辺の旅館や土産物屋は閉店。
せっかくの一大観光地の効果が全く波及していないんですよね。
なんともさびしい風景でした。

このままでよいという意識はないとは思うのですが
(老朽化もありますが、それ故、改修が行われるものと・・・少なくともそう信じたい)、
主力である団体旅行型の短期滞在を重視しつつも個人旅行型の長期滞在を
念頭に置いた仕掛けが必要なのではないかと感じました。

例えば、洞窟体験。
命綱をつけて普通は入れないところをインストラクターと共に入れればきっと人気が出るのでは?
地底湖のダイビングをし、ダイビングをしない観光客にもそれを見せる、
そんな仕掛けがあると参加者は貴重な体験ができますし、
一般の見物客はその様子を見て楽しむことができるし、
彼らにインフルエンサーになってもらうこともできます。

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そんな風に思って調べてみると、龍泉洞の更に先にある鍾乳洞ではやっていた様子。
http://www1.plala.or.jp/CUE/cave_sugawatari.html
が、残念ながらつい先日やめてしまったんだそうです。

ちなみに・・・岩泉に行ってみて思ったのが、町の情報の核となる場所が存在しないんですよね。
ここに行けば観光情報が手にはいるというインフォメーションがない。
現地でそれを入手できる場所を作ることも、それをどこに設置するのかも重要でしょう。

広域連携ももちろん大事。
行政区画(市町村など)で別々に観光情報を紹介したって意味は殆どありません。
訪れる側としては、行政の境なんてどうでもいいわけですから。

直線距離ながら、おおよそ50km圏内には
三陸海岸の宮古、久慈、釜石や盛岡、遠野、花巻などがあります。
こういったところと連携し、一元化した情報の提供やイベントを実施していくことが
必要ではないかなと思うのです。囲い込もうと思うと逃げていくだけですからね。
そして、それらを有機的に結びつけるための移動手段の整備こそ本当は必要に思えてなりません。

鉄道はあくまで人の移動ニーズを満たす道具。
であれば、まず人をどう動かすのかということを十分に検討したうえで、
移動ニーズを満たす最適な方法を導き出すべきなのだと思います。

いずれにしても本来であれば、残す前提ではなく、一度地域の交通体系について
真剣に議論したほうがよいと思うのですが・・・
残念ながら、復旧への機運は高くともそのような機運は乏しいようです。

現地はまもなく冬。
岩泉線の代行バスが走れるのか、走れなければ走れないで残す必要性があるのかないのか、
明らかになる時期だと思います。(その前に鉄道の復旧という可能性もありますが・・・)