抗がん剤治療中に痺れや痛みが出てきたら
まずは抗がん剤の副作用としての末梢神経障害(CIPN)を考えると思います。
この抗がん剤に伴う末梢神経障害の分布の特徴は
ほとんどが左右対称性のglove & stocking型であること。
つまり、手先・足先に左右対称に分布し、
通常、画像検査の対象とはなりません。
母もTC療法を始めてから、ずっとその副作用に悩まされていましたが、
AP療法に変更になり、AP療法1回目から3週間後の2019年6月初め
「右手の力が入らない感じがある
親指以外の4本の指の感覚が鈍い感じがある
両肩、肩甲骨辺りから前の方を回ってぐるっと痛みがある」
と新たな症状を訴えるようになり、
7月には「右肩から右手先までの痺れ著明。痺れに伴い疼痛や握力低下がみられる」
と、右手の痛み、痺れの増強、筋力低下がみられています。
8月には右手の症状が更に悪化し、転倒を繰り返すなど下肢の症状も現れ、
9月に下半身麻痺になります。
筋力の低下や持続的で悪化する傾向があるなど、
抗がん剤の副作用で説明が付かないとき、
CIPNの特徴と異なったり、
脊椎転移の既往があるなら尚更のこと、
抗がん剤の副作用という診断に固執することなく
鑑別するのが
合理的な対応であっただろうし、
私たち患者、家族も気付けば良かったと思います。
ここは闘病ブログなので
誰か必要な方の目にとまりますように。
相手方の控訴理由書を読んでいたら、「合理的」、「合理性がない」、「不合理」、
って言葉が気になりました。
合理・・・道理にかなっていること。論理的に正当であること。