2019年2月
この頃は肩甲骨の辺りと、左足の付け根辺りに痛みがあり、

放射線治療を受けたいと考え、

まずは骨転移の病変を評価するため、

3ヶ月前と同じPETをとることになりました。

 

ちょうど自分で指すのが難しい肩甲骨の辺り。

 

「この辺りが痛いのよ」

 

母が一生懸命に上からだったり、下からだったり、

背中の方に手を回していたのを覚えています。

 

そこにあると思っていた骨転移。

 

でもPETの結果、肩甲骨には転移がなく、

その痛みは肋骨転移によるものではないかということでした。

そして、TC療法14回目が終わってから、左股関節に対してのみに放射線治療を行うことになりました。

 

そのときは知らなかったけれど、

肋骨転移に対しての放射線治療をしなかったのは、

PETの数日後の診察で母が、左股関節の痛みの方が強いと訴えたことや、

肩甲骨周囲だけでなく、下背部、腰部なども背中側の痛みを訴えており、

肋骨転移部は疼痛部位が判然としないことや、

肋骨転移の全てに照射するとなると、前回の胸椎照射領域と重なることなどから、

肋骨への放射線治療は保留となったようです。

 

 

本当に痛いのに、そこには何もないから誰にも分かってもらえない。

母にとっては、

PETで肩甲骨には何もなくて良かった。

という訳ではなく、

その痛みの原因があった方がたぶん良かった。

 

それからも肩甲骨の辺りが痛い
と母が言うと、

でもそこには転移はなかったって言われたし‥。

と思っていましたが、

今思うと、脊椎転移からの痛みだったのではないかと思います。

 

 

この当時、私たちは読影レポートはもらっていなかったのですが、

そこには

⚪︎脊椎、両側肋骨、骨盤骨に多数の異常集積を認め、多発骨転移の状態で、集積性に関しては前回とほぼ同程度。

 依然として高度FDG集積が残存しており、活動性が高い状態であること。

⚪︎肩甲骨には骨転移を疑うような異常集積は認めず背部痛に関しては肋骨転移によるものが疑われること。

 

が記載されており、頸椎7番から胸椎1番レベルの画像、肋骨、骨盤骨の画像が掲載されていたようです。