Dolenz Sings Nesmith

レコードジャケット裏面より

 

のちに「モンキーマニア」と呼ばれるようになったもので、僕の最も古い記憶はマニア以前のTVショーの製作を始めたばかりの頃のことだ。楽しい思い出がたくさんある、キャンプファイヤーの火(楽屋の香り付けしたロウソク)を囲んで、一緒に古いフォーク・ソング(ピーターがグリニッジ・ビレッジにいたから)を歌ったり、マイク・ネスミスが書いた曲を歌ったりしていた。フォーク・ソングは僕にも親しみがあったけど、ネズの曲は際立っていた。ネズのオリジナルで、心に響くものがあった。

 
このつながりはテキサスとカントリー&ウエスタン・ミュージックという共通項から生まれたものに違いない。ネズはダラスから出てきて、僕の母はオースティンで生まれ育った。僕は生まれる前からテネシー・アーニー・フォード(カントリー&ウエスタン、ポップス、ゴスペルの歌手)やサンズ・オブ・ザ・パイオニアーズ(ウエスタン・ミュージック・グループ)のような音楽的な影響を受けていたから、そういうジャンルのファンになるのは驚くような事ではなかった。ネズとのキャンプファイヤー・セッションはネズと僕のカントリー&ウエスタンの美しいハーモニー、僕はそれを「エバリー・モンキーズ」と呼ぶ、に発展していった。
 
さて、「ドレンツ・シングス・ネスミス」の始まりだ。
 
1970年頃、僕の大切な、大好きな友人、ハリー・二ルソンが「二ルソン・シングス・ニューマン」というアルバムを発売した。ハリーがランディー・ニューマンの曲を歌ったアルバムである。僕はハリーのファンのみならず、ランディーのファンでもあったので、このアルバムが大好きになった。
 
時を進めよう。
 
2012年頃、ネズとピーターと僕とで次のリユニオン・ツアーのリハーサルをしていた時、僕はネズに二ルソン風に「ドレンツ・シングス・ネスミス」をやるアイデアがあると話した。ネズは気に入ってくれて、企画に合うような曲も推薦してくれた。
 
さらに時を進めよう。
 
それから何年もたって、僕の夢がこのアルバムという形になった。マイケル・ネスミスの歌が息子のクリスチャン・ネスミスによって見事に再構築、プロデュースされて、小生によって歌われる。
 
キャンプファイヤーの炎は明るく燃えさかる。
 
楽しんで。
 
ミッキー・ドレンツ
 
 

 

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収録曲

1. Carlisle Wheeling
2. Different Drum
3. Don’t Wait For Me
4. Keep On
5. Marie’s Theme
6. Nine Times Blue
7. Little Red Rider
8. Tomorrow And Me
9. Circle Sky
10. Propinquity (I’ve Just Begun To Care)
11. Tapioca Tundra
12. Only Bound
13. You Are My One
14. Grand Ennui (CD Bonus Track)