電車の中で、向かいに立ったお兄さんのチャックががっつり開いていた。
開いているだけならまだしも、そこからシャツがしっかりと出ていたので、主張が強くなっていた。曰く、我、此処に有り!
何とかさりげな~く、それとな~く、教えてあげられないものかと、まずは熱い視線を送ってみたが、ビタイチ通じない。
それならばと、そっと舘ひろしのおもむろな仕草のように指差してみた。
通じた。
お兄さん、何事もなかったようにチャックをあげた。
体裁と尊厳を守ってあげた自分に、会釈ぐらいの礼はあるかな?と、ささやかな見返りを求めてみたが、
「僕ァ自分で気が付きましたが、何か?」
の体を装っていたので、そのちっちゃな見栄は組んで、すっと意識を外して自分のミッションを終えた。
自分的になかなかスマートにコンプリートできたように思うが、出来れば視線だけでカタをつけたかった。
でもコレ、女性から指摘されると死ぬほど恥ずかしい。
開いているだけならまだしも、そこからシャツがしっかりと出ていたので、主張が強くなっていた。曰く、我、此処に有り!
何とかさりげな~く、それとな~く、教えてあげられないものかと、まずは熱い視線を送ってみたが、ビタイチ通じない。
それならばと、そっと舘ひろしのおもむろな仕草のように指差してみた。
通じた。
お兄さん、何事もなかったようにチャックをあげた。
体裁と尊厳を守ってあげた自分に、会釈ぐらいの礼はあるかな?と、ささやかな見返りを求めてみたが、
「僕ァ自分で気が付きましたが、何か?」
の体を装っていたので、そのちっちゃな見栄は組んで、すっと意識を外して自分のミッションを終えた。
自分的になかなかスマートにコンプリートできたように思うが、出来れば視線だけでカタをつけたかった。
でもコレ、女性から指摘されると死ぬほど恥ずかしい。
