2009年シーズンをもってフェラーリからラリーに転向した元チャンピオンのキミ・ライコネンが「2011年のF1復帰を検討していた。だけど今までF1を恋しいと思ったことはない」と話したとのニュースを読みました。


マルぞうは、無愛想な性格ながらライコネンの攻撃的な走りが好きでした。フェラーリ移籍一年目の逆転王座には感動しました。ただ近い将来に、ライコネンがF1に戻るかというと、なかなか難しそうですね。


というのも最近は「上位チームでなくてもいいからどうしてもF1に出たい!」というレーサーが減っているような気がします。マクラーレンを突如離脱してNASCARに転じたF・P・モントーヤも現状に満足だそうで、「戻る気なんてさらさらない」といった主旨の発言をしているようです。


F1を取り巻く環境・雰囲気が、窮屈すぎて肌に合わない、というの理由なのかは分かりません。ただそれは昔から続くものですし、F1以外のモータースポーツが急速に人気が高まった、という話も聞きません。


問題はスポーツとしてのF1への参加意義の低下にあるのでは、と考えてしまいます。持参金つきドライバーを歓迎する風潮が景気後退を受けて強まり、ドライバーの質が全体平均で下がる傾向があるのではないでしょうか。一昔前ならペトロフレベルのドライバーがルノーというトップチームを駆る姿は想像できませんでした。昨年の中嶋一貴も残念ながら、本来ならウィリアムズが乗せたくなるようなレベルに達していませんでした。


そんな低レベルドライバーが多い環境にわざわざ持参金をかき集めてまで身を投じ、命の危険があるなかで本気の勝負をするのはとてもリスクが高いですよね。2、3のトップチームにいないと優勝できないのも、やる気にとても影響します。ライコネンのように、F1を去ってまた復帰するという判断は非常に難しいものでしょうね。レッドブルなど一握りのトップチームに入れるという保証がない限り。


「F1以外でもいいや」と思うドライバーは今後、間違いなく増えます。F1を目指す子どもたちも減り、長期的にはF1全体が沈没する、なんて最悪の結果は見たくないものです。