おでんの具材値上がり 原油高が影響
冬場に人気の「おでん」。具材でおなじみのちくわ、卵などが世界的な需要増や原油高の影響などを受けて値上がりしている。大根も産地の冷え込みによる成育遅れで全国的に品薄で価格が上昇。テビチ(豚足)も年末に需要が増えるため価格が上がり、複数の要因が拍車を掛けている。那覇市内のおでん店は「ことしは今までになく厳しい」と悲鳴を上げている。おでんを食べて体はほっかほか、しかし懐は“お寒い”冬になりそうだ。
総務省が実施する小売物価統計調査によると、ことし10月、那覇市内の小売店が販売するちくわ価格は100グラム114円。前年同月に比べて35円、約1・5倍値上がりした。全国蒲鉾(かまぼこ)水産加工業協同組合連合会によると、ちくわなど練り物商品の原料となる魚肉のすり身は白身魚の世界的な需要の増大や、原油高の影響で高止まりの状態が続き、大手メーカーもことしに入り商品を値上げした。
同調査では卵(1パック10個)が昨年同月比で44円高い232円となった。JAおきなわ畜産部によると、トウモロコシ、大豆を主にした飼料が原油価格高騰の影響で、1・6倍跳ね上がった。さらに、ことしに入って2件の農家が廃業し、合わせて5万羽分の鶏卵が減ったことから、全体の供給が減り価格が上がった。
那覇市内のおでん店「葉津」では、豚足の仕入価格が10キロ当たり1000円、小松菜は1束100円以上、昨年より値上がりしているという。上地ハツ子代表(60)は「ことしは食材も光熱費も上り今までになく厳しい。値上げの話も出たが、家族で話し合い、価格は据え置いて踏ん張ろうと決めた。コラーゲンたっぷりの沖縄のおいしいおでんをたくさんの人に味わってほしい」と語った。
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