いよいよ、応用問題編の最後になります。

減価償却率表の【定率法】を使う問題の説明をします。

○【定率法】では償却費の額は初めの年ほど多く、
 年とともに減少します。ただし、残存価額10%に
 達したら、その額を永遠に払い続けます。

【定率法】を使う問題は2種類あります。
 (1)第3期償却額
 (2)第3期帳簿価額、第4期帳簿価額

手順1:耐用年数に対する定率法償却率…①をみつけます。
手順2:(1-定率法償却率)…②を計算します。

●注意:②で計算した場合は円未満切り上げです。


【例題1】
 取得価額¥826,000、残存価額10%、耐用年数6年の固定資産を、
 定率法により減価償却すれば、第3期末償却額はいくらですか。
 (毎期償却額の円未満切り捨て)

【例題2】
 取得価額¥256,000、残存価額10%、耐用年数16年の固定資産を、
 定率法により減価償却すれば、第4期首帳簿価額はいくらですか。
 (毎期償却額の円未満切り捨て)

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【解答】
・例題1
 手順1:耐用年数6年の定率法償却率は【0.319】…①
 手順2:(1-定率法償却率)=【0.681】…②
 手順3:第3期末償却額は2回目までは②を使い、
     3回目は①を使います。

 ⅰ)¥826,000×【0.681】=¥562,506
 ⅱ)¥562,506×【0.681】=¥383,067(円未満切り上げ
 ⅲ)¥383,067×【0.319】=¥122,198(円未満切り捨て
 (答え)【¥122,198】


・例題2
 手順1:耐用年数16年の定率法償却率は【0.134】…①
 手順2:(1-定率法償却率)=【0.866】…②
 手順3:第4期首帳簿価額は3回計算しますが、
     全て②を使います

 ⅰ)¥256,000×【0.866】=¥221,696
 ⅱ)¥221,696×【0.866】=¥191,989(円未満切り上げ
 ⅲ)¥191,989×【0.866】=¥166,263(円未満切り上げ
 (答え)【¥166,263】

●第3期首帳簿価額では2回計算しますが、全て②を使います。


この問題は3期と4期しか出題されないと思いますので、
期末か期首かを注意すれば、簡単だと思います。

応用問題編は以上だと思いますが、他に質問したいことが
ありましたら、どんどん言ってきてくださいね。





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