売価の考え方は、実際にモノを売ろうとして考えると簡単です。

基本スタンスとして、
仕入れてきた価格よりも高く売らないと商売になりません

たとえば、仕入れ値に利益(付加価値)をつけて売ろうとしたとします。
でも、他の販売店がもっと安い価格で売っていたら、
お客がそっちに奪われてしまいます。

仕方がないので、値引きして売ります。
しかし、利益が出ないといけないので、
仕入れ値よりは少しでも高く売ろうとします。

この流れも右脳を使ってイメージするといいですよ!

その上で、仕入れ値、利益率(付加価値率)、定価、
値引き率、売り値の関係の理解が必要です。


①売り値=仕入れ値+利益
 売り値=仕入れ値×(1+利益率)

②売り値=定価-値引き額
 売り値=定価×(1-値引き率)

③定価=仕入れ値+付加価値
 定価=仕入れ値×(1+付加価値率)

④売り値=仕入れ値×(1+付加価値率)×(1-値引き率)


この4つをイメージとともに理解してください。


【例題1】
 仕入れ値¥226,500の商品に48%増しの定価をつけ、
 定価の15%引きで売った。売り値はいくらでしたか。

【例題2】
 仕入れ値¥736,000の商品を、定価の45%引きで売っても、
 なお、仕入れ値の21%の利益を得るには、定価をいくらにすればよいか。

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【解答】

・例題1は④にそのまま代入してしまえばOKです。
 売り値=仕入れ値×(1+付加価値率)×(1-値引き率)
    =226,500×1.48×0.85
    =【284,937】(例題1の答え)

・例題2は①と②を使えば解けます。
 ①売り値=仕入れ値×(1+利益率)
     =736,000×1.21

 ②売り値=定価×(1-値引き率)
     =□×0.55

 よって、□×0.55=736,000×1.21となり、
     □=736,000×1.21÷0.55
      =【1,619,200】(例題2の答え)


商売をしている場面を想像して右脳をフル活用して解きましょうね!

実際の商売では、フロント⇒エンド商法の考え方があり、

フロントで損を覚悟で安くていいモノを赤字販売しながら、

エンドでよりいいモノを高く売る商法が多い気がしますけどね!





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