フラッシュ暗算の速い人を見て、
2桁3桁の足し算が一気にできると
勘違いする人がいます。

そろばんをやっている方には当然のことですが、
そろばんでの暗算も細かく言ってしまえば
「1桁の計算の繰り返し」なのです。

複数桁の計算も結局は1桁1桁の計算が
どれだけ早くできるかにかかってきます。

学校で習う筆算そろばんの大きな違いは、

筆算では普通、一の位を計算したら、十の位
というように、下の桁から順番に計算しますが、

そろばんでは上の桁から計算します。
しかし、結局は「1桁の計算の繰り返し」です。

3桁の足し算なら、一行ごとに百の位を足したら、
十の位を足して、一の位を足しています。

もちろん、筆算でやろうと思えばできます。

ただ、下の桁を計算した時の繰り上がりで
答えの書き直しが嫌なのでやりません。

そろばんを用いた暗算で計算が早くできる理由は
数値をそろばんの形というイメージ
置き換えておくことにより

①1桁の計算が容易になる
②数値の記憶がしやすくなる

からです。

の1桁の計算が容易になるというのは、
指を折って数えると計算がやりやすいのと
同じようなものです。

数値を表す形が指ではなくそろばんの形に
なっているというわけです。

指がそろばんになっているようなものなので
計算も早くなります。

の「数値の記憶がしやすくなる」というのが
複数桁の暗算を早くできる肝なのではないかと思います。

つまり、複数桁の暗算とは計算した結果の数値を
どれだけ記憶しておけるかが勝負だと思います。

筆算の例で言うなら「1の桁から足していっても
いちいち結果を書かない」ということです。

例えば6+7を計算したときに筆算では3を書いた後、
人によっては1繰り上がったことを示す1も書くわけですが、

それを省いて1の位は3であることを覚えておいて
かつ10の位を1足して計算し始めるわけです。

そろばんで暗算ができるかどうかは頭の中に
そろばんの珠のイメージが何桁分できるかに関わってきます。

そうすることで、同時に3桁以上の足し算も
暗算でできるようになるのです。

そして、はた目から見たら、
一瞬で2、3桁同時に計算している
勘違いしてしまうのです。




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