昨日のスカイ・クロラの記事はあまりに浸っててわけわかんないことになってたのでもう少し追記。


まず、押井守の作品としては比較的分かりやすいものでした。
ある主題があって、そのテーマの完結に向け、物語が進んでいく感じです。
見ている間に観客が置いてけぼりになることはあまりなく、作品の結末も大概の人がそうであろう、と思う結末を描きます。
押井監督の作品は、難解な物もありますが、あまり観客の期待を裏切った結末、ってのはないと思ってますが、この作品もそうでした。

ですが、本当に全く事前情報無しでは導入部は理解はしにくいです。
が、私は事前にビラ一枚見ているだけでしたが、それでとりあえず世界観は分かったので、そう難解ではなかったですね。


完全平和が実現した世界で、大人達が作った「ショーとしての戦争」。
そこで戦い、生きることを定められた子供たちがいる。
思春期の姿のまま、永遠に生き続ける彼らを、
人々は“キルドレ”と呼んだ。

空と地表の境で繰り返される、
終わらない、愛と生と死の物語。


このパンフレットの1ページ目の文章、これだけあればとりあえず世界に入っていけます。

中身については、ストーリーはネタバレになるんで書きませんけど、演出、カメラワーク、台詞回し、どれをとっても押井守でした。
押井作品の、間の取り方と、空間の描き方と、セリフの長いモノローグによる空気感の演出、これはこの作品でもそのままです。

そのままと言えば、またバセット・ハウンド出します。
好きだなぁ。


声をあてるのに俳優さんを起用しているのは賛否両論出ていますが、私は彼らの抑揚のきいた演技は、この映画の雰囲気に非常にマッチしていたんじゃないかと思います。
躍起になって否定している人は、まだ見ていないか、この作品に入り込めていないんじゃ?と思います。
西尾さんの絵柄も、やっぱり押井作品には合いますね。


あと、CGで描かれるレシプロ戦闘機の空中戦シーンは非常に美しいです。
散香は震電で、スカイリィはFw190D、ロストックの爆撃機はB-49がモチーフかな?
難を言えば、飛んでいるときはいいんですが、タキシング中はちょっと質量感が無くて違和感がありました。

それと、音楽が非常に川井憲次でしたね。
最初に音楽が鳴った瞬間、それと分かりました。
これも、映画の雰囲気にマッチしていて素晴らしいです。
即日、サントラ買いました。



全体的にはとても趣味性の強い映画で、押井守の映画としてのテーマは強く打ち出されています。
私のようなヘタレ押井ファンでも、十分楽しめました。

ある意味、コレこそオタクの為の映画なのでは?
とも見ているときに思いましたが。


ああ、最後に。

タバコ吸う人は絶対に、この映画見て劇場を出た後に、かっこつけてタバコ吸いたくなります。
これは、間違いない。



http://sky.crawlers.jp/index.html
The Sky Crawlers