押井守の映画を見た後は、いつも、こうだ。


空っぽになる。


地に足が、つかなくなる。



急速に、眺める視点が、客観的な物になる。



週末の夜の雑踏も、


電車に揺られている人々も、


すべて、現実感が無くなる。


どこかの誰かが、描いた風景に感じる。




空虚な、その感じ。




現実感を、失っている。




それは、決して、悪い意味では、無い。




僕は、その余韻に、もう少しだけ浸っていたくて。



タバコに火をつけ、



夜の街に、酒場の扉をくぐりに、歩き出す――――――










これだけではなんなので、最後に、ひとつだけ。

タイトルロールの後に、誰もが想定した、予想通りの結末が示されます。

これから見に行く人は、タイトルバックが流れ出しても、慌てて席を立たないように。