仕事中着信履歴の義弟にリダイヤル・・・

 

話しながらどうやって子供に話そう・・・

 

子供のことを考えながら・・・

 

そして

 

職場の担当の異客様の予約ノートを眺めながら

 

人員配置を考えながらの会話だった。

 

頼りになる片腕のチーフは長期の休み明後日まで・・・

 

とりあえずメールで知らせよう・・・

 

7人のスタッフが今日は4人

 

明日は5人・・4名が遅番1名早番だがその子が問題児!

 

とりあえず、お客様が切れたところで集合して伝えよう!

 

その前に1名のお客様の施術を済ませて・・・・

 

お疲れ様でした!また来週お待ちしてますね!・・・・・

 

帰り支度を始めていると察しのいいスタッフからは声かけがある。

 

(何かあったんですか?)

 

”みんなを集めてもらえますか”

 

”主人が亡くなったと連絡がありました。

 

これから向かいますが、

 

お客様の対応をお願いします。

 

3日間は施術に入れないと思うので

 

私の担当のお客様の施術を振り分けさせて頂きたい。

 

個々のお客様の施術内容については

 

担当していただく方に個々にお話ししてきますね。

 

ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 

今日はこれで帰り東京に向かいますが

 

一旦明日の朝はまた戻り打ち合わせもしてから

 

葬儀にいきたいと思うのでよろしくお願いいたします。

 

葬儀に間に合うように早番のAさんに引き継ぎをしたいと

 

思っていますので私も遅れずに行きますが

 

Aさんも遅れないで出勤してくださいね。

 

よろしくお願いいたしますでは出かけます。

 

と言って子供の学校を回り取るものをとりあえず向かったのでした。

 

冷たくなった主人と子供のパパとの対面を終え、

 

妙に興奮しながらも変に落ち着いて、

 

異様な冷静さで東京までの片道2時間の車の運転も

 

難なくこなして家に戻ることができた。

 

〝明日はお泊まりになるから

 

着替え持ってパパのお見送りをするんだよ。

 

お見送りのお洋服も買わなきゃね。〟

 

そんな話をしながらの帰路でした。

 

次の朝・・・

 

通夜に出かける準備をして

 

”ママはお仕事の段取りをしてくるから待っててね。

 

すぐに帰るから、そしたら車でパパのところね。

 

1時間で戻れるから…”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職場に着くと鍵が空いていない・・・嫌な予感・・・

 

自分で鍵を開けてセッティングをしながらスタッフのAさんを待つ・・・。

 

早出の出勤時間を5分過ぎ電話。・・・・出ない・・・。

 

いったん受話器を置く。

 

更に5分・・・出ない。

 

既に10分すぎて車で出掛ける時間も迫ってきた。

 

立て続けに3回・5回・何度も何度もかけるが・・

 

虚しくコール音のみ。

 

リダイヤル・リダイヤルし続けて、

 

具合?悪そうに電話に出た彼女・・・。

 

家は職場から10分ほど

 

”待ってるんですけど、どうしたの?”

 

(具合が悪くていけません・・・。)

 

”え?今日がどういう日か話したはず・・。

 

これから後10分で貴女の担当のお客様が見えるのよ。

 

そしてこれから私は主人の葬儀に向かわなくてはならないの。

 

知っているはず

 

遅出の子は後30分しないと出てこないしその子も担当のお客様が来店するのよ。

 

お店が回らない・・・。どうするの・・・

 

私も出かけられない・・・。

 

お願いだから、此処で具合が悪くて寝ていてもいいから出勤して。

 

直ぐに迎えに行くわ。支度して待ってて!”

 

(・・・すみません。実は私、昨日から彼のところです。

 

・・今東京なんです。支度して新幹線で向かっても4時間はかかります・・・。)

 

 

 

”…………・・・・・・。