私が九州にいて初めて勤めた所は、アフタヌーンティーをフレンチっぽくした
雑貨屋さんでした
フランチャイズのお店で、今や関東方面にもあります
※諸事情により、店名は伏せさせて頂きます
そのお店は地元では有名で、女子だったら1回は訪れてるお店でした
憧れてる人は何回か面接に行っていたそうです
私もその1人で、高校卒業して1年間色々なバイトをして、車の免許を取ってから
タイミングよく求人をしていたので、面接をしました
九州は車の免許がないと、なかなか就職できないので
そうしたら、見事1発合格!!
とても嬉しかったのを覚えてます
仕事はハードでしたが、楽しかったです
そして、そのお店の実態を知ったのは半年、かかるかかからないか位の時でした
オーナーに車で山奥まで連れていかれて、謎のお寺らしき場所へ案内された時は
恐怖すら覚えました
中には白装束を着た初老のおばあさんがいらっしゃって
暗闇の中でぶつぶつ何かを唱えてました
オーナーから小声で、その方の後ろに静かに座る様に言われて
言われれるまま、そっと座るとオーナーから数珠を渡されて
正しい数珠の持ち方なんて知らなかったので、とりあえず両手で持ってました
オーナーが小声で
「先生、この子です」と、私を紹介すると、黙ってうなずいて急に
私の頭の上でお祓いをした時は、正直逃げ出したくなりました
私は最初から最後まで、一言も口を開かなかったのですが
帰り際、オーナーが
「あの方に履歴書を視て頂いて、君を採用したんだよ」と、言われた時は
がっかりしました 面接で人柄とか見て採用された訳じゃなかったんですから
そして、上京してからもオーナーが上京される時は連絡は取りつつ、お食事をしたりしてました
お互いの近況報告とか、私が上京したので辞めてしまったお店の話とか
でも、あのおばあさんの事は私からは話した事はありませんでした
オーナーからは、あの方がいかに凄い方か延々と話された事はありましたが
それから2~3年
突然オーナーからメールで
「君にはもう連絡はしない あの方が君と連絡を取ってると僕に災いがあるって言われたから」
と、来ました 自分で私の事が気に入らない所とかがあって連絡を取るのを
辞めるのではなく、あの頭の上で、ヴァッサ ヴァッサと御祈祷をされて決めた事に
またしもがっかりしました オーナーは人とのつながりを
あの御祈祷でなんでも決めてしまうんだと
仕事も出来て、家庭も大事にされてたオーナーだったので尊敬はしてましたが
なんでも神頼みだったのは、私の見る目がなかっただけかもしれません
数年前に九州に行く機会があったので、お店の方へ行ってみましたが
見るあともなく、潰れてました 当然と言えば当然かもしれません