私の彼、紹介します 27話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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ホテルから出て、近くにあったカフェに行く事にした。


カフェに入る前、またいつもの癖が出てしまった。


「彰君、ちょっと待って。」


「何?」


私は彰君の首筋に鼻を近づけると彰君の匂いを嗅いだ。


「うん、やっぱり彰君の匂い好き。」


「あのな…。それやってるとただの変態だぞ。」


「だって彰君の匂い好きなんだもん。」


「その癖、なんとかしろよ。」


そう言いながらカフェに入った。


彰君はアイスコーヒー、私はカフェオレを頼んだ。


「ねぇ、高杉さんにいつ退職届出すの?」


「明日にでも話してみるよ。」


「彰君の為ってわかってるけど、やっぱり寂しいな。」


「大丈夫だって。いつだって会えるんだから。」


そう言うと私の頭を撫でた。


「彰君、私の髪を触るの癖だね。」


「だって俺、髪の毛フェチだもん。」


「変なの。」


「お前だって、人の匂い嗅ぐのなんとかしろよ。」


「私だって匂いフェチだもん。彰君の匂い大好き。」


カフェで一休みしてから、私達は帰った。


一応、彰君の家に帰ったけど、彰君は早速退職届を書いていた。


「退職届を出してから、退職出来るのは1ヶ月後だからまだ一緒にいられるよ。」


「うん。」


彰君のスキルアップには協力したいけど、やっぱり同じ職場で働けなくなるのは寂しかった。