「ねぇ、あんな事件があったし、光の身体も完治してないんだから
結婚式を延ばさない?事務所の許可も降りてないんでしょ?」
「友梨香は心配性だなぁ。大丈夫だよ。今回の件でファンの子達も
俺達の結婚に好意的になってくれてるみたいだし。
事務所の許可が降りるのも時間の問題だよ。」
私は光の身体を心配もしていたけど、あの光が刺された事で
私自信が光にふさわしくない気がしてきた。
私と結婚する事で光は、事務所の人達やスタッフ、
ファンの期待を背負っている上に、私達の結婚生活も背負う事になる
私は光に負担にかけたくなかった。
でも、光と結婚したい気持ちはあったし複雑な心境でいた事は事実だった。
光は私が沈んだ顔を見ると、コンサートの資料をテーブルに置いて
私を抱きしめた。
「大丈夫。何の心配もないよ。それより俺は友梨香をちゃんと結婚して
二人で人生を歩いていきたいんだ。こうゆう風に同棲状態じゃなくて
ちゃんと夫婦として生活を送りたいんだよ。」
私がこんな風に沈む気持ちになるのは、光の身体を心配してるからだろうか。
それともマリッジブルーなんだろか…。