OLと女優 第2章 48 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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光は担架に乗せられ救急車に運ばれた。救急隊員の人が、


「同行されますか?」


私に聞いたので、頷いて救急隊員の人の手を借りて


救急車に乗り込んた。思ったより狭く


私は光の今、飲んでいる薬とか持病とか聞かれた。


そこで初めて光の事を何も知らない事に気が付いた。


付き合い初めて1年以上経つと言うのに…。


光が忙しくて会える時間がなかったというのもあるけど、


こんなにも知らないなんてフィアンセ失格だと思った。


でも、一緒に同行したマネージャーの上杉さんは


当たり前かもしれないけど、病歴とかは全部知っていた。


指に酸素チェックのチューブが付けられ口には


酸素マスクが付けられた


。背中の血は応急処置でほぼ止まり、私は少し安心した。


「病院は近くの病院でいいですか?」


の問いに私は早く処置して欲しくて、


「どこでもいいです。すぐ処置してくれる病院なら。」


当たり前の様に答えたが上杉さんが、横から、


「いいえ、××病院にして下さい。」


「それじゃぁ、ここから遠いじゃないですか。」


「ここの病院だったら、報道陣に見つかっても確実


かくまってくれます。事務所でもよくここの病院を使ってます。


命に別状がないならここにして下さい。」


「そんな…。」


「今は報道陣から逃げるのが先です。」


「…」