私はギョッとして高田君のトラウマもあり、動けなくなった。
素早くそれに気付いたのは私の後ろにいた
武内さんだったけど行動がまずかった。
「光!友梨香ちゃんが!」
光にこの事態を知らせてしまったのだ。
光は振り向きその子の持っているナイフを取り上げ様としたが
手を堅く切ってしまった。
なお、その子は私を切りつけ様と私に襲いかかる。
もうダメだ!と思った時、光が私を抱きしめた。
「うっ。」
ドスッと音と共に光が小さくうめき声を上げる。
私は光を抱きしめる形になったが両手がどんどん、
濡れていくのが判った。
怖る怖る右手を見ると右手は赤く濡れていた。
光の背中から血が流れる。
私の右手の血に驚いた紗由理が思わず悲鳴をあげてしまった。
その悲鳴で初めてナイフを持ってる子が
記者会見に侵入しているのが判ったらしい。
他の記者の人達が覆いかぶさって、その子と私を引き離した。