OLと女優 第2章 15 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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警察に連絡を受けた高田君は警察の方に連れて行かれ、


騒動は一段落した。


だけど、私は私に向けられた刃物のイメージが消えず早退する事にした。


マンションに帰ると光がいて、私は何故かホッとした。


だけど光は私の顔色が悪い事に気がついて、


「友梨香、こんなに早く帰ってくるなんてどうしたんだ?


午後出勤だから遅くなるかもしれないって言ってたじゃないか。


それにその、顔色。真っ青だぞ。会社で何かあったのか?」


「うん…。ちょっとね。」


「ちょっとって顔色じゃないぞ。俺に隠し事が出来ると思ってるのか?


バレバレだぞ。さぁ、正直に言うんだ。」


「…。高田君って覚えてる?」


「あぁ、俺とどっちが友梨香に相応しいかなんて、


ふざけた事言ってた奴だな。そいつがどうしたんだ?」


「話していたら人が変わったみたいになって


カッターナイフで襲ってきたの。」


「はあ?何、ふざけた事してんだ、あいつ。


締めてやろうか。今どこだ?」


「冗談でも止めて。今、彼は警察よ。部下の男性陣が助けてくれたの。」


「そっか。怖かっただろ。」


そう言いながら、私を抱きしめた。


その途端に私は気が抜けた様に涙がポロポロ出て来た。


そして、光につかまり子供の様に泣いた。