次々と質問してきた。
光と付き合ってるって証言したのはもしかしたら高田君かもしれない。
フラッシュの光と質問責めで車の中で硬くなってる私を
さらに写真を撮ろうとする。
上杉さんは車から降りると、
「なんなんですか!貴方達は。失礼じゃないですか。」
数々の報道陣に一喝してくれた。
だけど報道陣の中からあの田中がのっそりと出てくると、
「これは、これは江川 光さんの専属マネージャーじゃないですか?
上杉さんこそ江川さんとお噂のある女性とどちらへ?
江川さんに頼まれて彼女を送り届けたのではないですか?
事実を言われて口ごもった上杉さんにたたみかける様に田中は、
「江川さんは紺野さんの親御さんに挨拶に行かれたんですか?
それとも、もう結婚報告とか?」
私は耐えきれなくなり車から降り、
「も~、もうどうでもいいでしょ。私が誰と付き合おうと。
今から午後出勤なんです。通して下さい!!行きましょう、上杉さん。」
私は車に再び乗り込むと上杉さんとマンションの中に入って行った。