こうすれば、少なくとも2人の逢瀬は続けられる。
まぁ、彼氏がいない私からしたら、羨ましい光景だけど。
次の日、紗由理はさすが一流女優というか、あれだけ飲んだのに、
何事もなかった様にマネージャーの迎えの車に乗り込んだ。
私だったら二日酔いで会社を休みたい位だ。
ただ、朝食の時紗由理は何かを考えてる様で、珍しく眉間にしわを寄せていた。
だから、なんとなく、声をかけにくく、沈黙が流れた。嫌な一日の始まりだった。
私の予感は的中した。家に帰ると、芸能人の人盛り。
その中にはブルムンのメンバーもいた。私はバックを抱きしめたまま、
玄関で立ち尽くし、騒ぎ立ててる人々を呆然と見ていた。
紗由理もシャンパンを買ってきたらしく、ぐびぐび飲んでる。ヤバイ…。
あれは完全に紗由理は暴走してる。止めなきゃ。