何なんだろう。
強くて、意地っ張りで、頑固で、人から笑われるくらい頑張ってるのが本来の私だ。
そう思いたい。
でも本当は、弱くて、脆くて、狡くて、嘘つきで、何事からも逃げ回って生きてるだけなのかもしれない。
私は強い。そう思って、頑張ってきた。学生時代。強くなったんだってそう暗示をかけて。
でも結局ダメで。
何をしてもダメで。
初めての恋人を突然病気で亡くして、泣き崩れて、それを背負って生きていこうと決めた15歳。
誰にも後ろ指をさされない生き方をするんだと意地を張って、肩肘張って生きてきた小学生時代。
ずっとずっと強くなりたくて。
一人でも生きていけるようになりたくて。
恋愛も結婚もきっと性格的にも容姿的にも無理そうだから、せめて仕事だけは。って思ってきた。
ずっと。
でもそれすら中2の時から始まった不登校で絶たれて。
不登校の子がいく高校に進学して、それでもその独特に雰囲気になじめなくて結局通信制の高校を卒業して。
意地で大学受験して推薦で受かったけど結局ダメで。
ホントに私ってだめな人間で。
何をしてもダメで。
知人の知り合いのコンビニでバイトしたり。
ずっと行けと言われてた病院に行ってうつ病の診断をもらって、でも認められなくて、でも辛くて死んでしまいたくて薬ばかり増えて、それでも仕事さえしてれば世間から認められてる、必要とされてると思えて必死に仕事探して。
大好きな書店で働いて裏側を知ったり、バイトから契約社員になったり。
でも結局、ダメで。
うつ病から双極性感情障害に病名が変わって。
自殺未遂までして、入院して、薬の副作用で糖尿病になって。
好きな人がいる。
忘れられない人が。
亡くなった彼のことは絶対忘れられない。月命日になると荒れる。
でもその人とは違う人。
その人のことはきっと一生忘れられない。
今でも好き。
一緒にはいられない。
私は彼にはふさわしくない。
それに完全に嫌われてしまった。
傷付けてしまった。
愛していた。
できれば彼が初体験だったらと今でも思う。
(私の実際の初体験は二十歳を過ぎてから)
ホントに愛してる人に一度でいいから抱かれたかった。
でももうそれはかなわぬ夢で、今彼がどこで何をしてるのかもわからない。
ただきっと生きているだろうということだけ。
それだけでもいい。
生きていてくれさえいたら…それでいい。
きっと幸せをつかんでくれると信じてる。
今も昔も彼のことは信じてる。
尊敬してる。
愛してる。
もしもあの時に戻れるなら、傷付けたりしない。
彼だけを愛する。
彼だけを信じる。
でもその当時私にはできなかった。
彼を愛していながら彼から愛されていることも知りながらも他の人に走ってしまった。
だから今更何も言えない。
もしも今言えるならば言いたい。
今も昔もあなたを愛してる。
って。
でも私にはそんなことを言う資格はないから遠くから幸せを祈るだけ。
今も昔も祈るのは彼の幸せ。
私は彼に恥じぬ生き方をしなければならない。
一度でも愛した女が惨めな女だったら彼だって悔しいと思うから。
せめていつか街ですれ違ったときに堂々と笑顔で挨拶して、握手をして、笑って、それでお互いの幸せを祈ってバイバイしたい。
そう思って、別れた後はそれだけ思って生きてきた。
でも今の自分じゃ全然だめで!
こんなんじゃだめで!
こんな私じゃ堂々と会えない。
堂々と笑顔で会えない。
こそこそと逃げるような女じゃない!
こんなの私じゃない!!!
こんなの私じゃないよ・・・
私じゃない・・・
悔しい。
自分に負けてる。
病気じゃない、自分に負けてる。
そういうの一番嫌がる人だったのに・・・
私が愛した人は、その愛した人が愛してくれた私はそんな女じゃなかった。
自分に負けて、病気を隠れ蓑にして隠れてそうやって世間から隠れて息を殺して生きてる。
そんな自分が許せない。
恨んでる人もいる。
人並みの殺意だってある。
でも本当に殺したいのは自分自身。
一番憎いのは、醜い、この私。
強がって、意地張って、前向いて、涙がこぼれないように上向いて、そうやって頑張って生きてきた自負がある。
今、こんな病気になった今、本当に恋愛も結婚も無理そうになった今、私は仕事がしたい。
普通に働きたい。
でもそれすら揺れる。
今までは絶対に働くんだ。治ったら何したい?と聞かれたら仕事がしたいと即答していたのに、今はずっと病気のままで年金もらって家の中でじっと隠れるように生活するのもいいのかもななんて思ってしまう。
こんな自分が惨めで、恐ろしくて、殺したくなる。
自分自身に殺意がわく。
こんなの彼が愛してくれた私じゃない。
ホントの自分って何だろうって思うよ。
意地張ってないで自然体の自分が一番じゃんって言われるよ。
でも私にとって自然体は、意地張って強がってそうやって頑張ってる自分なの。
そういう自分を取り戻したいの。
私は私という人間をもっと愛したい。許したい。
私が好きな私はそうやって強がってても、前向いて、意地張って、涙こらえてそうやって頑張ってる私なの。
いつか戻れるのだろうか、そんな自分に。
それとも本当に変わってしまったのだろうか私は。
もう戻れないのだろうか。
楽なほうに流されてしまうのだろうか。
それとももう一度立ち上がって、一人で立てるようになるのだろうか。
戦っていけるのだろうか。
出口の見えない治療の中でそんなことばかりを考えてしまう。
でも今でも言えるのは、彼のことを愛しているということ。
その間に付き合った人もいるけれども、どこかで彼が心の中にいた。
それじゃ相手に失礼でだから長続きしなかった。
結婚の話をしてくれた人もいた。
私の病気のことも理解してくれる人が。
でもダメだった。
彼を超えられなかった。
いつか、彼より愛せる人が現れない限り私は、結婚は、しない。
恋愛はする日は来るかもしれない。
でも結婚はしない。
というより、こんな病気じゃ、今の状態じゃ恋愛も結婚もあり得ないけどねー(笑)
操を立ててるわけじゃない。
だた私が一方的に愛してるだけ。
でもそんなことしてるうちに男女の愛って何だろうって思ってしまう。
私は男性経験が極端に少ない。
実は一人しかいない。しかも一回。
もうじき三十になるのに、笑えるでしょー(笑)
だから愛とか恋は無理なのかなぁーって思う。
せめて仕事がしたい。
そう思い続けられる自分になりたい。
自分をもう一度好きになりたい。
でもそれさえ揺れてしまっている。
私という女はどこまで行ってもダメなんだ。
こんなだめな人間。だめな女。どこ探したっていないんじゃないかな。
だって、もう十年会っていない男を今でも愛してるって言い切れるんだもん。
だって、何したって、どうしたって、どうあがいたって駄目なんだもん。
どうしたらいいのか、今夜も答えは出ない。
自分に向けられた殺意を飼い殺している。