感動のプロポーズ
僕は、二度、結婚した。
けれども、プロポーズらしい、プロポーズはしていない。
更に、結婚式すらしていない。
結婚式をしていない理由は三つ。
一. 結婚式をする、お金が全く無かったから。
二. 僕が結婚式に呼べる人がいなかったから。
三. 彼女がそれでいいよと言ってくれたから。
最低・・・
思えば、2人の別れた妻には苦労をかけた。
離婚されて当然だと、真摯に受け止めている。
結婚するのに、資格が必要とするならば、
僕は、無能な無資格者だった。
その感動的な、プロポーズは、ゴールじゃない。
人生、初めての主役になれる、結婚式もゴールじゃない。
全てのはじまり、スタート。
いや、そんな事を語る以前に、、、
僕は、こんなに喜ぶ、女性を、実際に見た事が無い。
っていう事は、女性をここまで、喜ばせる事が、
今まで、僕には一度も出来なかったと言う事だ。
秋の冷たい雨が、降っている。
あの夏の日が、まるで嘘のように。
雨の中、赤とんぼが、冷たい風に吹かれていった。
三度目の正直。
僕に、チャンスが訪れ、君に、、、
感動のプロポーズを、してみたい。
我が儘な僕は、一度でいいから、死ぬまでに、
愛する人の嬉し涙を見てみたい・・・
僕も嬉し涙を流してみたい。