「死因は。」
「悶え死にです。」
「根拠は。」
「ガイシャは部屋でDVDを見ていたようなんですが、普段より "キリト" というアーティストに相当夢中になっていたようですね。」
「"キリト"? 変わった名前だな。」
「何でもロックバンドのカリスマヴォーカリストと呼ばれて、熱狂的な若いファンが多数いるようです。
しかしながら、圧倒的なオーラを放ちつつMC、ああ、トーク場面では、度々噛むといったようなギャップに女性は身悶えているようです。」
「お前詳しいな。」
「ええ。実は彼女がファンでして…」
「そうか。おい今度ちゃんと紹介しろよ。
それで何が、一体何が彼女を決定的な死に到らしめたんだ?」
「…恐らくこれですね。見てください。」
「…おぉ。脱いで出てきたな。しかしこの青年、やたら色が白いし細いな。細すぎる。
ああでも、いい体してるな。あ、しかし何だあれは。彫り物か? あんなに彫り物をいれてるのか? いや最近の若者は…」
「警部。今それは論議を行う問題ではありません。それよりも…」
「ああそうだったな。すまんすまん。それで、これの何が決定打となったんだ?」
「…裸と、乳首ですね。」
「Σ…そうか。ちく…///」
「警部、顔が赤いです。乳首は…、男のロマンですね。」
「ああ。」
「女性にとっても、そこには何かしらのエロスを感じるようです。警部…」
「ああ。『死因:悶え死に』、異議はない。」
阿呆で悪い。