◆今日の一言
No.443(07/6/1)
『勉強しなくて忙しい人は多いが、忙しくて勉強できない人はいない』
先月、僕が社会人の中で一番お世話になってきた大阪ご出身のO谷さんから、「ぜひ近々会ってゆっくりお話しましょう」というメールがありました。
日曜の夜、天神のサンマルクカフェに行くと、そこはガラガラ。
二人でゆっくり、新事業について話すことができました。
O谷さんといえば、「トップセールス研究会」(月曜19:30~)にご参加の方はよく知っておられるように、温厚で聞き上手で、とにかくさりげない配慮が素晴らしい方です。
こんなことを書くと「何言うてまんねん!照れるから勝手に書かんといて~」と言われるかもしれませんが、僕は一言では言い表せないほどO谷さんにはお世話になったので、心中密かに、将来O谷さんと一緒に何か事業をやれたら、と思ってきました。
その新事業とは…。
「中退大学」です。
カッコいいとは言えませんが、名前を聞いた途端、90%の人が「何、それ?」と言ってくれることからも、興味を持たせるのには抜群のネーミングです。
「世に起業家大学やベンチャー大学と銘打った事業や団体は多いけど、中退と名の付く学校はない。色々と考えて、やっぱりこれがいいという結論に到達した」と、O谷さんも認めてくれた新事業です。
さて、その中退大学では何をするのかというと、
①起業家の育成
②起業の勉強・準備
③投資・コンサルティング事業
です。
いわば、「学校+ベンチャーキャピタル」の事業です。
普通の大学は「雇われる人」を輩出するために存在していますが、中退大学は「雇う人」を輩出するのが目的です。
なぜ「中退大学」なのかというと、修行年限を3年に区切り、3年以内に必ず中退してもらうからです。
世の中には、
①使い物にならず、実際に試したこともない知識に、もったいぶった名前を付けて偉そうに教えている学校と教師が多い。
②録音・録画すれば低コストで済むような授業に多額の金がかかり、学費と生活費が必要以上に膨張して家計や学習時間を圧迫している。
③社会人になってから、実用的な知識を安価で効率的、体系的に学べる手段が少ない。
という問題があると僕は思っています。
部分的には、「いや、全部がそうだとも言えない」という面ももちろんあるし、素晴らしい先生もいっぱいいますが、全体的に見て、「学校の授業は現実と乖離している」、「学費は高すぎる」、「実用知識を教える場が少ない」というのは、社会人になれば、誰もが一度は感じることでしょう。
「もっと勉強しておけばよかった」
「今なら○○を学びたい」
「もう、満足な勉強時間は取れない」
このように、社会に出て初めて勉強の大切さを感じた人たちに、なんとか理想の学びを提供できる手段はないだろうか…。
そういうことを、記者時代から、O谷さんとは折に触れて語り合ってきました。いや、将来はそういうことをやりましょうと、一度は意気投合していたのです。
それが、僕の不義理から再度話し合う機会も持てず、4~5年の間、このアイデアは放置されていたのです。
それを久しぶりに語り合ったのが、先月のある日曜の夜でした。
中退大学とは、簡単に言うと以下のような事業です。
<大学概要>
■学校名 中退大学(英文:Drop-out University)
■所在地 福岡市中央区のどこか
■キャンパス 実社会
■定員 制限なし
■対象 学生、社会人
■入学年齢 20歳以上
■学費 月額 \3,000(年間 \36,000)
■講師 企業経営者、各分野の達人・専門家
<中退大学の特色>
■点数は自身が企画・実施したミニ事業の収益と利益率で評価。
■修学期間は3年間で、3年以内に必ず中退すること。
■卒業、就職は禁止(学生は就職可)。3年以内に中退
できなかった者はペナルティとして10万円を支払う。
■1年目は基礎の学習と貯金、ビジネスモデル構築、人脈作り
2年目は事業の試験的実施と収益モデル構築
3年目は本格的稼働と後輩の支援
■学費は格安に抑えるが、卒業時は大学が株式の10%を所有する。
■特例として大学院も設置するが、こちらも必ず中退すること。
ということで、「卒業まで居残る人は怠け者だ」という学校です。
中退大学における「卒業」とは、全カリキュラムを無目的に単位に変えて消化することではなく、自身が身に付けた知識やアイデアに確信を持って、それに根ざした将来への同意と希望から仕事を生み出すことです。
学費は貯金や借金から生み出すのではなく、将来の収益から生み出すという、「知識のリース業」でもあります。
「日本人は安定志向で起業意欲が少ない」と言われます。
確かにそういう人もいるでしょう。しかし、起業したくてたまらないものの、経済的リスク、時間的リスク、経験・知識のリスクから適度なチャンスをつかみにくい人も多く存在します。
さらに、日本では起業しようと思えば個人財産の負担なども多いうえに、金持ちへの偏見も強く、「メーデー」や「勤労感謝の日」という意味不明な祝日は多くても「社長の日」は存在しないように、社会全体が起業に追い風を吹かせにくい構造を持っています。
あるサラリーマンが何かの分野や能力で秀でようと思っても、また大学に入ろうと思えば莫大なお金がかかるし、一度社会に出れば明らかにムダとしか思えない余計な授業も履修せねばなりません。
もっと使い勝手が良く、そこで過ごす時間自体が経営資源の獲得・運用につながるような教育環境があってもよいはずです。
だから、同質の目的を持った仲間が集い、時間と経費のリスクを最小限に抑えて、必要なことだけを十分学べる「中退大学」のアイデアが生まれたわけです。
しかし、僕はまだ当時24歳で、それを具現化させる資金力も経験もありませんでした。
でも、最近改めてこのアイデアを考え直してみたら、細部は変更や検討が必要でも、方向性とニーズはしっかりとかみ合っていると感じました。
そこで先日、運営システムやサービス内容、経営計画について、こっそりと試案を作ってみました。すると、けっこうな発展が期待できそうなことが分かりました。
中退大学では、先輩が成功すれば、配当金が中退大学の運営費として入り、後輩のためにより充実した教育環境を用意できます。
先輩は3年目に講師となることで、将来の事業パートナーや相談相手を確保することもでき、自分の事業を見つめ直す機会も得ることができます。
全ての教師は実務の最前線で活躍する人ばかりで、「通用しないことは教えない」、「教えることは必ず通用する」という教育を実現します。
もちろん、性急な功利主義に偏らない古典や歴史も学びますが、実学徹底重視のリアリズムに満ちた教育があってもよいでしょう。
つまり、
①通常の学校のような土地、建物、設備、教材は不要
②講師は全員自前の職業を持っているので、教育費を吊り上げる必要がない
③先輩が結果を出さねば、学校も運営できない
④学校教育で満足な知識や職業が得られなかった人も、再挑戦のきっかけが格安で得られる
⑤年齢、経験、事業分野、専門分野が違う同期生や卒業生との巨大で長期的なネットワークを構築できる
⑥大学に行けなかった人、行かなかった人も、格安で大学以上の教育を受けることができる
という点がメリットです。
理事長はぜひO谷さんにやっていただきたいのですが、西南大に加え、実は「放送大学」も登録して実質的には3教科しか受講しなかった僕が、豊富な中退経験を生かしてコンサルティングを行うのも良いのではないか、という意見も出ています。
円満で人から慕われるO谷さんが社長なら、僕は「専務取り締まられ役」の立場で補佐し、教材作りやイベント企画、財務コンサルティングなどの周辺業務をやるのがよいのではないか、と考えているところです。
目下、悩みは略称が「中大」となり、中央大学と混同する人がいないだろうか、という点です。もちろん、本気でそう心配しているわけではなく、関西風の悩みです。
渋沢栄一は大学を卒業してはいませんが、一橋大学や二松学舎大学、東京女子大学などの創設に多大な貢献を行いました。
藤原銀次郎は私財を投じて藤原工業大学を創設し、この大学が現在の慶應義塾大学理工学部であることはよく知られています。
欧米では、名のある実業家は豪華な邸宅よりも学校や病院の建設に私財を寄付するケースが多いものです。
僕も及ばずながら、大学を卒業してはいませんが、世の多くの人々が自分の潜在能力を開花させられるような学校をいつかは作り、死後はちょっとした銅像が建つくらいの人間にはなりたいと考え、高校時代は「銅像になった時のため、ハゲないように注意しよう」と思っていました。
幸い、今も髪はフサフサで…じゃなくて、良い仲間や経験にも恵まれ、ちょっとしたプチビジネスのお手伝いくらいはやり方が分かってきました。ちなみに、僕は基本的にストレスと無縁の人間なので、髪の方も大丈夫だろうと思っています(笑)。
ということで、夏から一年間は試験的にビジネスモデルを組み立て、来年からの実施に向けて法人化・事業化を目指していきます。
「忙しくて勉強できない」と言う人は、未だかつて本当の勉強を一度もやったことがない人です。
僕は人々がそんなことを言わなくてすむように、いついかなる時も学ぶ喜びを提供できるような教育・起業システムを作りたいです。「忙しい」は環境ではなく条件に過ぎず、「忙しい」を言い訳にしない人の意欲を受け止める教育の場を作りたいです。
それを実現させるパートナーとして、経験、人格、ビジョンからも、O谷さんほど適役な方はいないのではないか、と考えています。
最近は自分の会社の雑務やデビュー作の発刊・宣伝対策に加え、新事業構築の作業などもあって、4日も配信が止まってしまいました。
この間、僕は将来自分が作る財閥のグループ企業のアイデアを練り、それらをどう立ち上げ、成功させるかをずっと考えていました。
今日は約40ある事業案のうち、その一つである中退大学についてご紹介しました。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
ただ今、教育・学校部門168位、就職・アルバイト部門96位です。
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