■「内定への一言」バックナンバー編


「確実な500語は、

不確実な2,000語より、その言語を習得するのに有効である」

(千野栄一)



昨日は、西南での学内ミニ講演会の②回目。「忙しいからできる!22歳で4ヶ国語をマスターした外国語学習法」と題し、50分ほどお話をさせてもらいました。



開始前からたくさんの学生さんが集まっていたためか、レジュメに書いてないことや、話しながら思いだしたことを含め、「語学習得のヒント」を説明…。



皆さん、たくさんの書き込みをされていて、その後のグループワークを見ていても、それなりの収穫にはなったのかもしれないと安心しました。



さて、日増しに受講希望者が増え続けている「FUN韓国語塾」第③期ですが、このオリジナル語学教室では、徹底して「基本の反復」に力を入れます。「基本」と聞くと、皆さんはどういう印象を持ちますか?


・簡単で単調なこと
・大事なこと
・何かの上達を目指すには、避けて通れない最初の作業
・無味乾燥で早く終わるには越したことがない作業


…といった印象でしょうか。


どれも当たりでしょうが、言葉の定義とは、その人の思考や行動、結果を大きく左右するものです。


FUN韓国語塾では、「基本」の定義を「その後の記憶と学習に大きな効果をもたらし、進むほど知識の集積効果をもたらす武器」と考えています。


だから…


・退屈じゃない
・最初から実践的に学ぶので飽きない
・何のために学び、学べばどうなるかが事前に分かる
・進むほど、発想力や記憶力が鍛えられているのが実感できる


といったメリットがあります。



もし基本が単調だとしたら、それは作業が単純なのでもなく、自分の実力が低いのでもなく、「先を楽しく想像していないから」に過ぎません。



今まで皆さんも、多くの挑戦を試みてきたことでしょう。ダイエット、英会話、ジョギング、料理、アロマセラピー、格闘技、楽器、資格の勉強… その中で、モノになったこと、ならなかったこと、様々だと思いますが、モノにならなかったのは、なぜでしょう?



それは、「中断したから」です。それ以外に理由はありません。ではなぜ、中断したのでしょうか?


・意志が弱いから?
・時間とお金が足りなかったから?
・他にもっとやるべきことを見つけたから?


これもまぁ、全て当たりの内には入っているでしょう。



しかし、本当の理由は…「楽しむ理由を見つける想像力を働かせなかった」です。そもそも、人が何かを得ようとする時、「さ~、苦しむぞ!」と決意するでしょうか。そんな人はいないでしょう。誰だって、「さぁ、絶対に成功するぞ!」と考えるはずです。



つまり、誰もが「着手時」より「達成時」の実感を想像して、基本に取り掛かります。こんなことは、冷静に考えるまでもなく、当たり前すぎることです。



それが…なぜ、いざ始めると、「初心」を忘れ、「今の気分=ずっと続く」と勘違いしてしまうのでしょうか。「人間心理の不思議」として、観察対象とするには面白い現象です。



昨日の講演会では、相変わらず「継続」の大切さを説きました。「あの人、いつも同じこと言うね」と思ったら、「それは、あんたがいつまでたっても変わらんからだ」ということです。



僕は別に、不屈の意志を持つ「超人」でもなく、一切の欲求を断念して上達を目指す「求道者」でもありません。



その証拠は、誰でも続けられる「大学生活」すら、1年半で中断してしまったことからも分かります。



誤字脱字の連発で、まともな本を読んだことすらない大学生でも卒業できるのに、僕はできませんでした。



「苦しい中で頑張った」と言えるのは、社員の給料の支払いで四苦八苦した、創業の7ヶ月くらいです。



あとは、「あまりにうまくいきすぎて、笑いが止まらない状態で継続し、成功した」ことばかりです。



僕は逆境に耐えるのが好きなのではなく、逆境を順境にするのが好きなだけだと思っています。



だから僕は、別に自分が特別な資質を持っているとは思いません。


ただ、何かを始めれば、決して「成功した時の姿=初心」を忘れない人間であるだけ、のことです。



達成時を描くからこそ、難解な文法も奇妙な活用も、「これを征服したら…ワクワク」と乗り越えていけるわけです。継続力の問題ではなく、想像力の問題です。



「先を楽しく考えるのは立派な才能だなぁ」と、30歳にして気付きました。そうすれば、全て続き、成長し、達成できるからです。



今日の一言は、若い頃にそういう原理を発見して納得し、コツコツと外国語を学び続けてきた千野栄一さんの著書「外国語上達法」(岩波新書)からの引用です。



欲張らず、段階的に目標を定め、どの外国語と向かい合う時も、まずは「核」となる単語数を決めて、徹底的に反復する…。



本書を読んだのはいつか忘れましたが、学生時代に読んでおくとすごく役立つので、冒頭の「読者プレゼント」で紹介した必読書9冊の中でご紹介しています。興味がある方は、ぜひ読んでみてはどうでしょう。


今日もお読みいただき、ありがとうございます。

ただ今、教育・学校部門41位、就職・アルバイト部門22位です。

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