◆「内定への一言」バックナンバー編
「ボスが来るまで、エアコンはつけませんでした」
こんばんは。今日は20代で一番お世話になり、安田君と並んで最も多くの時間を共有した友達と言って差し支えない友人のOさんに西南卒のKさんを紹介し、嬉しい時間を過ごした小島です。
FUNはやはり学生サークルなので、そこでお話できることはごくごく基礎的なことに限られていますが、実務や人生をより豊富な経験を基盤に語れる嬉しさに、新たな展開の可能性を感じることができました。
また、昨日嬉しかったのは、会場予約の手違いから急遽天神で開催した「商社勉強会」に、佐世保からKさん、Nさん、Yさんの3人が来てくれたこと。
3人とも4年生で、それぞれメーカー、銀行、商社への入社が決まっていますが、「入社前に少しでもレベルアップしたい!」という意欲に、なんとさわやかな若者たちかと感動しました。
前日にご連絡を頂いたため、満足な準備ができず、主に簿記の基本の話になってしまいましたが、次は余裕を持って連絡し、一人でも多くの学生さんに希望と具体的な根拠のある自信を届けていけるよう、頑張ります。
昨日は女子大英文科の学生さんがほとんどでしたが、2年生のIさんも来てくれ、FUNも随分有名になったものだと感じました。
皆さん、「貸借対照表」に潜む全業界の関わりに興味を持ったようなので、今度は「損益計算書」の仕組みについて解説しますから、どうぞお楽しみに。
また、その後は夕方から「近現代史勉強会」の初回ガイダンスを終え、夜からは西南の学生さん3人と赤坂のスタバでお話しました。
「会う前から知られている」という不思議な感覚は、このメルマガか口コミのためなんでしょうが、それにしても、学生さんの口コミの広がり方はすごいですね。
さて、今日のメルマガは何だか意味不明な言葉ですが、実は面接における「材料の扱い方」と非常に関係のあるエピソードを思い出したので、今日はこれを選びました。
別に名言でも何でもありませんが、きっと、「そっか!」と思うはずです。
豊臣秀吉が若い頃、主君である信長のぞうりを懐で温め、主君の足が冷えないようにとささやかな心配りをしたのは、誰もが知る話でしょう。
これと似た話を、3回訪れたフィリピンで聞いたことがあります。
それは、ある日本企業の駐在員が、フィリピン人運転手を待たせていて、車に乗り込もうとしたら「暑い!」と感じたことから生まれたエピソードです。
「なぜ、この灼熱の太陽の下、おまえはエアコンも付けずに待っていたのか」と聞くと…
その運転手さんは、「ボスは暑い中歩いてくるのに、私だけが先にエアコンをつけて休んでおくのは失礼です。だから、ボスが来るまで、エアコンはつけませんでした」と答えたというのです。
その話を聞いた某商社マンは、「むむ…なるほど」と納得し、そういう気の遣い方もあるのかと感心したそうです。
ボス(上司)に快適な環境を準備しておくのも「気配り」。
しかし、あえて快適さを捨て、自分も同じ境遇を保つのも「気配り」。
果たして、どちらが正しいのか?
答えは「どっちも正しい」のです。
より大切なのは、そこに「思い」があり、それを説明できることではないでしょうか。ですから、このフィリピンでのささやかなエピソードが、秀吉の逸話とだぶって見えるのです。
なるほど、今では「エアコンをつけておく」、つまり秀吉型の配慮がメジャーかもしれません。しかし、フィリピン型の気配りをされても、「お前って奴は、どこまでできてやがるんだ!」と感動するでしょう。
人はこのように、自分を思ってもらえれば、何をされても問題にしないくらい感動するのです。
仮にエアコンを付けていて、乗り込んだ瞬間に車内が涼しくて快適でも、運転手が居眠りをしていたら、「こいつ、さぼってたな」と不快な思いになるでしょう。
大事なのは「何をするか」ではなく、「どういう思いでやるか」です。
あるいは、これも昨日スタバで西南の3人に話したことですが、「私は部活があって、3月までは就活に集中できずに忙しい。だから私は不利だ」と考える学生さんがいるとしましょう。
一体、何がどう不利というのでしょうか。
「時間不足」だから損なのではなく、「不利の不利たるゆえん」によって損か得が決まるのではないでしょうか。
就活も大事です。しかし、自分が長年お世話になり、またお世話してきた部活も大事です。
プライベートな事情がどうであれ、部活やバイトで大事な役職を預かっていれば、自分の理由だけで役目を中断、譲渡すると、他に迷惑をかけることもあるでしょう。
そういう場合は、思い切って部活やバイトに熱中すればよいのです。
「就活も大事。だけど、私には自分の大切な人たちも大事。自分が忙しいからと言って、他人に雑務を押し付けるような人間にはなりたくない。私は私の役目を果たす。それが私なんだから」でいいではありませんか。
人事担当者は、このような判断をどう見るかといえば、それは「立派な青年だ」と感心するに決まっています。
それよりも、「就活で忙しいから」と言って、十分な引継ぎも後進の育成もせず、中途半端な状態で役目を投げ出して、「就活一本にしました!」と言う学生がいれば、そっちの方が疑わしい人格といわねばなりません。
この人は、時間的な余裕は実現させました。自分のために十分な時間を作って、ことがスムーズに運ぶ前提を整える。それもまた、一つの優れたスキルであることは間違いありません。
しかし、自分の時間を削っても、関わる人を大切にし、環境が整うまでは不満を言わず、地道に我慢して仲間を応援するのもまた、優れたスキルです。
どっちかといえば、持ち時間が少なくても、仲間や後輩を大事にできるような若者の方が、企業から見れば印象も良いものです。
いつも自分の成功ばかり考え、時間的余裕が足りなければ「忙しいからごめん!」と中途半端で投げ出す人を見れば、「こいつは、うちの会社でも同じように行動するかもしれんな」とも思われるでしょう。
しかしまた、長期的目標を描き、「1月からは就活に打ち込むため、12月までに引継ぎを終えました」と言えれば、それもそれで立派なスキルです。
かけもちも立派な話題。前もっての準備と集中も立派な話題。
よって、「そうだと分かってやっている」のであれば、話題の優劣など存在しないということです。
自分の役割をしっかりこなす。それが就活です。選考上の作業は単なる手続に過ぎないのですから、SPIやES、面接の練習をいくらやろうが、平素の心がけができていなければ価値がありません。
「何時間作業をしたか」ではなく、「何時間集中したか」が大事なのであって、時間的な余裕が得られようが、自信がない人間はその分だけ不安を増幅させるのですから、短時間であれ集中できる人が結局は勝ちます。
ちなみに、僕の経験から言えば、だいたい、時間を増やしたがる人間に限って、日頃は無駄なことばかりやっている傾向が強いものです。時間の使い方から性格を診断するのは、「動物占い」よりよっぽど当たります。
僕は個人的には、「空き時間の使い方」を見て友達の値段を決めることにしています。「値段」というのは、自分に対する優先順位です。悪いですが、ヒマ人と付き合う時間はありません。
ということで、結論は、「どんな話題であれ、自分の自分らしさは十分伝わっている」ということです。
しかし、就活中の学生さんには、こういう当たり前すぎる事実にすら気付かず、「私は時間的に不利だ」、「みんな私よりできそうだ」と、周囲に対する知覚過敏のゆえなのか、徹底して自信がない人も見受けられます。
「スーツ着てる人がたくさんいて、焦りました」。
…何なんでしょうか。この会話は。
「もしや、裸で会場に行ってしまったのか?」と思いきや…。
その人も、ちゃんとスーツを着ているじゃありませんか。
スーツなんて、誰でも着られます。洋服を着るのに複雑な技術や資格はいりません。
まあ、時々明らかにネクタイが「つちのこ」みたいな学生も見かけますが、それはセンスの問題です。
周囲がスーツを着ているだけで焦るというのは、それもまた、自信のなさの一つの表れなのではないでしょうか。
スーツかどうかなど、考える必要はありませんから、よく集中して話を聞いてみて下さい。
おそらく、大半の学生は「ギョーカイ決まった?」、「いい会社ないよね~」、「あたし、SPIやばいって」とかいった、ありきたりの話をしているでしょう。
このように、「スーツを着れば頭が良くなる」というなら話は別ですが、別に外見だけ就活生っぽくなったって、中身が伴っていなければ、何の意味もないのです。
瑣末なことが不安を喚起し、どうでもいいことが問題になり、予定した時間が膨張するのは、群集心理に従って「何かやってる気」になっているだけで、自分の創意が伴わないからです。
やると決めて、やる。人の意見を聞くのもいいが、自分の頭で徹底して考える。そういう基本をしっかりやれば、就活なんて、何も恐れる必要はありません。
自信を持って、全面的に同意した行動を表明すれば、それが何よりの自己PRになるのですから、いちいち人に当否を判定してもらわず、自己責任で決断を繰り返すことです。