■「内定への一言」バックナンバー編
「なぜ我々の未来の予測は当たるのか、だって?
それは、我々が未来を作ってしまうからだ」(ポール・アレン)
その①
これと似たような言葉を言っている事業家は、実に多く存在します。ポール・ゲッティ、アラン・ケイ、ヘンリー・フォード・・・規模の大小によらず、業種によらず、時代や国によらず、スポーツでも経営でも、うまくいく人は全て、「うまくいきたい!」と思い、願い、動いた人です。
今回は、マイクロソフトの共同創業者として、同社の驚異的な成長を支えたポール・アレンの言葉から、「富を増やす考え方」を探っていきましょう。
成功した人は、疑いなく「作るもの」と思っている人です。他の誰よりも先へ、先へと想像をめぐらせ、可能性を大きく、さらに大きく考え、その行動半径の中で想像、決断すれば、もたらされる結果も、必然的に大きくなります。
「想像が富(成功)を作る」とは、一体どういうことでしょうか?「可能性を大きく見積もって行動する」とは、どういうことでしょうか?
今日は株式投資の「信用取引」の概念を紹介することで、自分の力を今以上に引き出し、そして、目指している以上に大きな成功を掴みとるための心構えを、お話します。
「株」と聞いたら、知らん、危なそう、将来一度はやってみたい、儲かるならやりたい、お金がない、興味もない…と言った答えが、大抵の人から帰ってきます。経済や金融、数字に弱い方でも、株式投資をしたら、どんな時に儲かるかは、知っているでしょう。
・自分が買った株が、買った時の値段より高くなり、売却した時
・会社の業績向上により、自分が保有している株式の額に応じて、配当が出た時
ですよね。買っただけ、持っているだけでは、単なるロス。それは「投資家」でも「資産家」でもないと、九六号でお話しました。
株式投資の世界では、主に売却益のことを指して、「株で儲けた」とか「あなたも株で儲かる」と言います。買い時とか売り時とか、なんだか忙しそうなイメージを持たれるのも、このイメージが即、「株式投資」と思われているからでしょう。
初めて株を買った人の目は、真剣そのもの。自分が投じたお金を失いたくない、少しでも上がってもらいたいと、それこそ必死で業界事情や周辺知識を学びます。「会社なんて大キライ!」と、家に帰ったらドラマを見てゴロゴロしているOLでさえ、株を始めたら目つきが変わります。そんな人たちが、日本中で「株、上がれ!」と祈り、学び、待っています。
そんな中で、実は「株価よ、下がってくれ!」と願っている人たちもいます。株価が下がれば下がるほど、儲かる人たちがいるのです。
確かな想像力があれば、上がっても下がっても、儲けることができます。しかも、自分が持っているお金の数倍のお金を使うこともできます。では、「信用買い」と「信用売り」に分けて、それぞれシステムを見てみましょう。
【信用買い】
あなたは、「株で儲けたい」と思っています。そしてある日、「これは絶対上がるぞ!」とワクワクするような銘柄を見つけました。「買いたい!」と預金通帳を確かめると、残額はたった一○○万円…。「半年で二○%は値上がりしそうなのに、手持ち一○○万円じゃ、儲けはたった二○万円かぁ…」と嘆くあなたは、証券会社で「お手持ちの資金が少なくても可能」と書かれたパンフレットを見つけました。それを見ると、なんと、証券会社から資金を借りて投資ができるとのこと。
あなたはその可能性にかけ、手続を終えて、証券会社から二○○万円のお金を借りました。返済は半年後です。(金利は省きます)さぁ、これで、手持ちのお金は三○○万円になりました。あなたはちょっと不安になりましたが、銘柄の勉強や予備知識は人に負けない自信があったため、迷わず購入を決断。
そして、その銘柄は、半年であなたの予想に近い十五%の上昇を記録。「やった~!」と売却し、あなたは利益を手に入れました。
投資額 一○○万円+二○○万円=三○○万円
値上がり 三○○万円×一・一五=三四五万円
つまり、この金額で見る限りは、四五万円の利益が出たことになります。そして迎えた半年後。あなたは証券会社から借りた二○○万円を返すことになりました。
残金 三四五万円-二○○万円=一四五万円
利益 残金一四五万円-最初から持っていた一○○万円=四五万円
ということであなたは、一○○万円の投資だったら十五万円しか得られなかった利益を、実に三倍にまで高めてしまったのです。これは「良い借金(レバレッジ)」で、想像の正確さを武器にした儲け方です。(実際は手続も利益配分も、もうちょっと複雑ですよ)。上がってよかったですね、あなたの株価。
【信用売り】
反対に、「株価、下がれ~っ!」と願っている人もいます。それで儲けることもできます。それが「信用売り」で、こちらは「お金」ではなく、「株券」を借ります。いわゆる「貸し株」ですね。