■「内定への一言」バックナンバー編
「人間のやったことは、人間がまだやれることの百分の一に過ぎない」
(豊田佐吉)
トヨタ創業者・豊田佐吉の言葉です。戦前の教科書には、苦労して自動織機を作った佐吉の物語が掲載されていたそうで、このような歴史上の偉人の言葉に触れる言葉もたくさんあったそうですが、最近の教科書は、一体どこの国の教科書なのか分からないような記述ばかりですね。
さて、トヨタといえば日本最強の企業で、もうすぐ世界一の自動車メーカーになろうかという勢いですが、佐吉が大変な苦労人だったのは、有名な話です。
様々な苦労や困難に耐え、自動車エンジンの母体となる織機事業を完成させた佐吉は、数多くの独創的なアイデアと先駆的な事業で、後のトヨタの基礎を築いた、日本が誇る実業家・技術者です。
でも、その佐吉も、「自分のやったことなど、人間のやれることからすれば、取るに足らないことだ。そして、人間が今までやってきたことも、人間がこれから本当にやれることからすれば、一%に過ぎない」と言っています。
この言葉はすごく有名ですから、あえて新しいものとして紹介する必要もなかったかもしれませんが、この言葉の「人間」を、「私」と置き換えてみてはどうでしょうか。
「私のやったことは、私がやれることの一%にも満たない」と。
僕ももうすぐ三十歳ですが、自分のやってきたことの小ささ、これからやっていけることの大きさを思うと、ワクワクしてきます。なんであれ、「やるべきことが少なくて嬉しい」と思うような人間にはなりたくないものだし、多くを期待され、多くの試練を与えられることを喜ぶ人だけが成長できるのが世の中です。
よくマスコミなどで「これからの時代は~」などと言いますが、そんなことは毎年毎年、ずっと言われていること。僕は今までもこれからも、大して変わらないと考えています。表面的には技術革新が行われ、生活や仕事は変わっているように思えますが、人間の本質は何も変わりません。
それと同じように、「未来を大きく、明るく描ける人が伸びる」という事実も、変わりません。あなたのやってきたことは、あなたがやれることの、何%でしょうか。素直に自問自答してみると、現実が楽しくなってきますね。