■「内定への一言」バックナンバー編
「不況で潰れる会社はない」
不況は経済の「風邪」のようなもので、産業や社会の新陳代謝に従って定期的に発生します。経済とは、資金、雇用(人材)、商品の効率的な交換体系の総体を指す言葉ですから、「変化」や「移行期」と呼ばれる移行期には、資金不足や過剰雇用、過剰在庫や在庫不足が発生します。この、移行期にちょっとバランスが悪くなった状態を、人は「不況」や「不景気」と呼ぶわけです。
だから「過剰雇用を国が世話し、儲かっている会社から税金を取って貧しい人に配分しろ」というのは、既に滅びた社会主義の思想。今の中高年も、もらうことばかり考えていて、やっぱり青年期に流行した「マルクス主義」が頭に残っているみたいです。
過剰な資金や雇用、在庫が悪いのではなく、対応できないこと、想像していないことが悪いのです。本当のプロ経営者は、経済の転換期に表れる「過剰在庫」や「稀少資源」を活用しまくります。
不況とか聞くと、難しい関連用語を想像してしまい、自分には分かりえないことのように感じてしまいますが、例えば今のような「季節の変わり目」を考えてみて下さい。
最近まで、暖かかったですよね?
でもちょっと前から、朝や夜がひんやりとしてきました。
今日はもう、昼も空気はひんやりとしています。
そして、世の中の人はこの、「ひんやり」という外的環境を「不況」と呼ぶのです。しかし、事実は「寒い格好をしていること」や「服の準備が不十分であること」が不況です。ちょっと前まで、日本経済は「寒かったから」ではなく、「服を着ていなかったから」、不況という風邪を引いたわけです。
あなたは「暖かいところに行くこと」と、「体力を付け、必要な備えを行うこと」のどちらに、今の時間を投資していますか?どちらかは分かりませんが、無能な人間には、経済はいつも不景気です。いつも先を見据え、必要な準備をしている人に、不景気は存在しません。
普段私たちは、「不況だと会社が潰れる」と思い込んでいますが、それは間違いです。良い会社は、世間や取引先、顧客が絶対に潰しません。良い会社は周囲からの優先順位が高く、周囲に貢献してきたので、苦しい時ほど支援が集まるもの。
不景気は企業経営において、単なる「条件」に過ぎません。ちょっと経営はきつくなるかもしれませんが、素晴らしい経営をしている会社や、世に名の通るだけの実績を残してきた会社は、ほとんどが不況の時に大きく改革・成長を遂げています。
皆さんは、倒産の要因を知っていますか?更生法、再生法、銀行取引停止(二回目の手形の不渡り)、自己破産以外に倒産要因は存在しないのです。そしてそれはほとんど、放漫経営や乱脈な資金繰りに起因し、そこには顧客や取引先の存在はありません。
会社はなぜ潰れるかと言えば、それは「自滅」以外になく、元々あった潰れる要因が、景気の影響で顕在化しただけなのです。風邪と一緒ですね。社会や経済を評論するヒマがあったら、自分の実力を高めましょう。
仕送りと借金で勉強させてもらっている学生が、今の時期に何も有益な価値を生まなかったら、それは年金生活を送る老人と何も変わりませんよ。「私はいつも好景気!」と思って、楽しく勉強していきましょう!