■「内定への一言」バックナンバー編
「ビジネスとは、自分ではなく、相手を忙しくすることである」
サラリーマンや公務員とは、我々の立場で見れば、「投入時間が長い作業が価値がある」、「結果によらず、投入時間と労力が思い出を作る」と考えている、マルクス直伝の「労働価値説」の信者ですから、たとえば証券会社の従業員に「あなたのビジネスは何?」と聞くと、「え?証券業務ですが」と平気で言います。自分が何をしているか分からない大人って、案外多いんですね。
自分が投資ファンドや証券会社を所有しているのなら、「証券業務」と答えるのは模範解答ですが、雇われている人間は、「社長の証券ビジネスの一部を担当しています」と言えばよいのです。
これは別に、サラリーマンが地位が低いとか言うのではありません。ただ、自分の働き方を素直に受け入れないと、人生設計ができないぞ、と言っているのです。
あなたは今、将来のため、自分と他人のどちらを忙しくしようと思って頑張っていますか?昇進とか独立とか、そういう収入や時間の増加につながる社内外のイベントは、「他人の時間を所有する」ことなしには、絶対に達成されません。
つまり、人を使えない人は永遠に貧乏なのです。「使われてばかりいる人」と言い換えてもよいでしょう。将来、考えたいことを考え、やりたいことをやり、なりたい自分になるには、業界とか職種とかいったどうでもいい条件ではなく、働き方と収入スタイルをまず考えるべきです。
昨今は「資産運用」ブームで、学生もOLも株とか言ってますが、一年かけて、たかが五○○万が六○○万円になったり、一○○○万が一二○○万になったりして喜ぶのは、運用益二○%ですから、事業を作る人間からすれば、かなり無能の部類に入ります。
自分で資産を増やせない人間は、投資家にでもなって、人に任せておけばいいでしょう。投資とは、させるものです。仲介するものでも、ましてや株を保有するためにやるものでもありません。お金より人を働かせた方が、人も育つし、事業も生まれるし、雇用も生まれます。人を動かせる人間が、今の日本にはもっともっと必要です。
あなたの今の努力は、将来「自分がもっと忙しくなる」、「人に価値ある時間を提供できる」のどちらに属するでしょうか。学生時代こそ、そういう深い問いを持って過ごすべき時間です。
本を読む人になるより、本を書く人になりましょう。
講演を聞く人より、スピーチをする人になりましょう。
旅行でストレスを解消する人よりも、旅行を企画して行列を作る人になりましょう。
就活で行列に並ぶ学生よりも、社長が行列を作る学生になりましょう。
秋の全八回のスピーチ塾では、そういう「人を心から動かす実践的手法」を教えるので、どうぞお楽しみに。