■「内定への一言」バックナンバー編
「本当の夢の前には、短所こそ魅力に見える」
ついに完成しました…「FUN面接塾」の新テキスト(作文塾のテキストは金曜に配布)。週4回×5週間、合計20回の講義を続けてきて、学生さんの反応が良かった箇所、特にメモが集中した部分、質問が集中した点、「この例え話、使わせてもらおう」と人気があった話を、実は毎回の講義が終わった後、「こそっ…」と記録してきました。
昨日参加された方には、早速配りましたが、全員から「すっごく分かりやすくなってますね!」と喜んでもらえて、大幅リニューアルをして良かったと感じました。
特に、「学生時代に読むべき本10冊」、「就活で成功する10の習慣」、「知ると勇気が出る創業者」、「稼ぎたい人におすすめの本60冊」などのコラムも新しく充実させ、単に講義用テキストとしてではなく、読み物としても役立つよう、改編しました。
明日もまた、参加された方にはお配りしますね。全32Pの新テキストは、2/11以降に申し込まれた方は無料、それ以前に申し込まれた方は、100円でお渡ししていきます。だって、社会人には同じ内容の冊子を4万円で売っているので。
しかし…。キンコーズで製本を終えて、物忘れなどは滅多にない僕は、「しまったぁ~!」と心の中で叫びました。あれを入れるのを忘れた…(涙)。福岡市内の主要書店、古本屋に問い合わせて「在庫ゼロ」が判明した、全米トップの伝説的セールスマン、E・ホイラーのベストセラー『ホイラーの法則』(ビジネス社/1962年)の第27章「就職で成功する法」を、紹介し忘れたのです…。
伝説の営業マンが、全米の経営者を観察して結論付けた「4つの原則」を元に、自分を売り込む方法を書き残しています。しかも、心憎いことに、失敗例と成功例に分けて、「実演シミュレーション」まで書いているんです。さすが、世界トップ。自分が亡くなった後に自著に出会う読者にまで、自分の考えを売り込むなんて…。
名作って、本当に有り難いですね。ということで、もう書店では入手不可能という本書のハイライトを、面接塾及び就活コースに参加されている方々に、今週お譲りします。みんなで一緒に読み合って、理想の面接の勝ちパターンを描きましょう!
さて、今日から始まった「作文塾」では、「誰が見ても良いと思う点を志望動機にするのは、誰でもできる。しかし、本当にその業界に使命感を感じていて、かつ会社が大好きなら、そういう人には、会社の短所も志望動機になるはず」というお話をしました。
女子大生活環境学科のTさん、特に大きくうなずいてくれていましたが、覚えていますか?つまり、「やりたい」よりも、「せずにはいられない」と思えるのが、真の志望動機と呼べるものだということです。そう言えば、大月さんや牛尾さんが3年生だったFUN初年度の合宿でも、これと同じ話をしました。
「広告がおしゃれ」…そんなの、お客さんも知っています。
「社員が熱い」…あなたの日常が暗かっただけかもしれません。
「チャンスを与えてくれる社風」…与えると言わないと、新卒は反応しません。
「初任給が高い」…そうですね、研修が終わるまでは、それも魅力でしょう。
こういう、誰が見聞きしても、あるいは誰が説明会に参加しても得られる情報は、情報ではなく「お知らせ」。本当の情報とは、「あなたのビジョンと感性によって見抜いたチャンス」のことを言います。
よく、入社して数週間で、「思っていた仕事と違う」、「考えていた会社じゃない」と退社する人がいます。しかし、それは「思っていた仕事が違う」ということでもあります。
「理想と現実のギャップ」?そう言えば、誰かの歌みたいで楽ですが、都合よく理想だけを描いたから、そういう言葉に「慰め」を求めないといけなくなるのではないでしょうか。悪い点は意識から捨象し、自分が好きな点だけを見て入った人には、ちょっと借金があるだけで「やばいんじゃないか?」と思えるでしょう。
上司からちょっと厳しく言われただけで、「説明会ではこんな雰囲気じゃなかったのに・・・」と気になるでしょう。まさに、「臆する者には、小敵も大軍なり(織田信長)」で、心が不安に支配されると、些細なことが大問題に思えて、正しい判断ができなくなってしまいます。
会社の借金、厳しい上司、苦労の多い営業現場、残業続きの企画部門…そんなのは、どこの会社にも一つや二つ、あることです。それを経験したくなかったら、会社を変えるのではなく、実力をつければいいんです。
それが気になるなんて、要するに「やる気がない」だけ。順境で「頑張ります!」と言うなんて、子供でもできます。本当のやる気は、逆境で試されるものです。
例えば、いくつかのパターンを考えてみましょう。あなたは、「高校の野球部のキャプテン」です。チームは甲子園を目指して、もう10年。しかし、惜しいところまでは進んでも、なかなか上位に食い込むことはできません。
そんなあなたの高校に、ある「自称・野球好き」が入学してきました。彼は野球部に見学に訪れ、あなたはチームの歴史や部活の魅力を説明しました。すると彼は、「なんだ、弱いのに練習だけは多いなんて。じゃあ、サッカー部に行きます」と答えました。あなたはそんな彼を、「野球好き」と認めますか?認めないでしょう。
では、彼が「じゃあ、僕がチームを甲子園に連れていけるよう、率先して練習を盛り上げていきます!」と弱さや努力の多さを受け入れてくれたら?あなたはきっと、スクールウォーズの滝沢先生のように、「馬鹿野郎!お、おまえって奴は…朝から泣かせるんじゃない!」と涙を流すでしょう。
あるいは、あなたが「花のOL」だとしましょう。あなたに好意を寄せる男性との交際は、もう3年になりました。そろそろ、結婚を考えてもいい時期です。しかし、あなたにはたった一つ、彼に話していないことがありました。
それは、「父の会社の倒産」。言おうにも言えなくて、不自然に笑顔を装っているうちに、かくも長い月日が過ぎてしまったのでした。あなたは給料の大半を実家に入れ、仮に結婚しても、新婚生活はかなりの節約を強いられることが目に見えています。
しかしあなたは、勇気を持って彼に話しました。「あなたに話していないことがあるの。実は、4年前に父の会社が倒産して、私の給料の大半はこれからも、5年くらいは実家に送金しようと思ってるの。だから、しばらくは忙しくて、お金にも余裕が持てなくて、もしかしたら、赤ちゃんと会うのも、少し先になるかもしれないの」。
彼は、「おい、何だよ、その話は!オレはそんな話、聞いてないぞ。今までよくオレをだましてきたな。オレにおまえの実家の借金なんて、関係ないんだ。悪いけど、今日で別れさせてくれ」と冷たく言い放ち、消えていきました。残されたあなたの心の傷は、いかばかりか…。結婚後にこんな冷酷さが発覚しなかった点が、唯一の救いかもしれません。
しかし、彼が「そうだったのか。だったら、僕はもっと君のために頑張るよ。ご両親あっての君だから、僕も一生懸命働いてお父さんのお手伝いをすれば、返済も早くなるかもしれない。そこまで頑張れば、僕も、君の厳しいお母さんから、あなた、いい人と結婚したわね、って認めてもらえるかもしれない。いやぁ、これは認めていただくチャンスだ!これからも、二人で頑張っていこう!」と言ってくれたら?
あなたはおそらく、彼の優しさに感謝しながら、「一生をこの人と生きていく」と改めて誓い、勇気を持って家庭の問題を告白してよかった、と思うでしょう。
さて、僕の超苦手分野である「恋愛」の例え話を出しましたが、あなたは自分が受けたい会社を、どの程度受け入れているでしょうか?その同意の度合いに応じて、あなたが耐えられることが決まります。誰が見ても「魅力」だと感じる点には、それほどの価値はありません。
その会社の苦しみや悩みが存在する面にも温かい目を向けて、「だから、私が活躍するんだ」と思える人の前には、全ての情報が志望動機になるでしょう。
志望動機とは、「多いか少ないか」で語るものではなく、「熱いか冷たいか」で判断するべきものです。あなたの志望動機を、「やりたい」から「せずにはいられない」に変える3月は、今日からスタートです。達成と感動に溢れた1ヶ月になりますように。