■「内定への一言」バックナンバー編
「勝負はオセロと同じだ。初めが白なら、どれだけ黒が続いても、最後は必ず白になる」
今日はQナビさんの合同説明会で、インストラクターの大月さんの講演会が開かれました。参加者は定員を30名も超えて100人近くになり、立ち見の学生さんも出るほどの盛況…だったとか。僕も学生さんの姿を見たかったのですが、行けなかったので、写真を送ってもらって見ました。スーツに埋まった会場の様子に、今年もこの時期が来たなぁと改めて感じました。
さて、今週から毎日お昼過ぎに「FUN面接塾」と題して、学生さんと一緒にセールスやコミュニケーションの心理学を楽しく勉強しています。初回から2連続参加の久留米大学のMさん、西南大のM君、K君、ご感想はいかがですか?
きっと来月頃には、「面接で落ちるって、難しいなぁ」と思うことでしょう。ましてや、緊張するなんて、ありえないことです。不安になることに至っては、考え方を間違っているとしか言い様がありません。
「何言ってるんだ!」と思った方は、「目からウロコ」のトップ営業マンの技や考え方を学んでみるといいですよ。「伝えたい!」と思うことが、全ての失敗の根源だということが、腹の底から理解できるでしょう。
商品知識に触れずに商品を売る人、自己PRをせずに自分を売り込む人は、一般大衆とは全く逆の考え方をしています。
さて、皆さんは「オセロ」は好きですか?白と黒のコマを使い、全64マスを取り合って、最終的に多い領土を占有した方が勝ち、というシンプルなゲームですよね。
そんなオセロで勝つために、誰もが最初に終えたがる行動と言えば、「端っこを取る」こと。端っこの色だけは変えられないから、当然そうした方が有利になります。中心部でどんな展開があろうと、勝負が終盤に向かうほど、ゲームは「端っこの色」に影響を受けます。全てのコマの置き方は、最初から最後まで、「端は何色なのか?」を考えながら進められます。
「一気に勝ちに持っていきたい!」
「ここで挽回したい!」
戦況が劣勢になれば、ついついそう思って、目先の状況を自分に有利に展開させようと焦ります。そんな時でさえ、判断基準になるのは「端っこは何色なのか?」。端が敵の領土である限り、今は有利と思う一手も、最終的には敵に有利に働くこともあります。だから今は、ぐっとこらえて先のチャンスを待つ…。そんなドラマもよく起こります。
オセロや将棋は、人生観や性格がよく反映される「頭脳と精神の格闘技」です。だから当然、就活をオセロに置き換えて考えることもできます。敵は自分の一手を見て、すばやく反応してきます。
自分があるスペースを埋めるほど、すぐに行く手を阻むように立ちはだかってきます。つまり、「敵」とは、「自分自身」というわけです。
白は…「就活は楽しい!仕事は楽しい!」という心構え。
黒は…「就活は嫌だ!働きたくない!」という心構え。
あなたが白と黒のどちらを「端っこ(就活のスタート)に置いたか」によって、その後の結果も左右される、ということですね。
2月。あなたが「先輩は、色々あったけど、とにかく就活は勉強になって楽しかった!って言ってくれたから、自分もそんな就活をしよう!(つまり白)」と思っているのなら、これからどういうことが起きるでしょうか。
3月。慣れない作業の連続に、大学時代、かつて味わったことのないような切迫感を感じます。迫るエントリーシートは、レポートの比じゃありません。そして、面接の予定も続々入ってきます。
「あぁ、もう止めてしまいたい…」。「黒」の猛攻撃に、ついついそんな気持ちになってしまう瞬間もあるでしょう。しかし、あなたは初心を思い出しました。
「先輩は楽しいって言ってくれた。自分も説明会で、社会人の生き生きとした姿に心を打たれた。だから志望して、今選考を受けさせてもらっているんじゃないか。元々は、自分が行ったエントリーからこの苦労が生まれたんだから、絶対に乗り越えられる!」
あなたはこう考えて、やる気を振り絞りました。つまり、「白を置いた」ということです。従って、あなたを苦しめた「黒の波状攻撃」は、「悩めてよかった」という実感とともに、全部「白」に変わりました。
4月。面接。心を入れ替えた勢いで「絶対にやってやる!」と思って臨むも、なかなか感触が掴めず、芳しくない結果が続きます。つい最近の「やる気」はどこへやら…。
「やっぱり、自分は駄目だったんだ。元々、○○業界なんて、目指すべきじゃなかったんだ。そうとも知らず、調子に乗っていた自分が情けない。もう○○業界は諦めてしまおう…」
「白」が大きかった分、今回訪れた「黒」は、あっけなく、あなたの心を真っ黒に染めてしまいました。
絶体絶命。
「なんで周囲は就活の話ばっかりやってるんだ!もう就活の話はやめてくれ!自分はそんなことは考えたくないんだ!」…ストレスとやるせなさに、イライラした日が続きます。
視界はまさに真っ黒。未来も真っ黒。心の中も真っ黒。身も心も、過去も未来も、「まっくろくろすけ」の学生になってしまいました。
そんなあなたの所に、先輩がやってきました。先輩は優しく、あなたの悩みや最近の事情を聞いて、言いました。「オレは今の悩みを乗り越えたおまえのために、あの時のアドバイスをしたんだ。
オレはあの時のおまえにじゃなく、未来のおまえにアドバイスをしたんだ。他の誰が見捨てても、おまえがおまえを見捨てても、オレだけは、おまえならやれると信じているぞ」(西南4年のM君みたいです)
あなたはそれを聞いて、自分を恥じました。「自分だけが苦しいように、自分だけが世界で一番悩んでいるかのように感じてた自分は、なんて自己中心的なわがまま人間なんだ!応援してくれた人の期待を裏切るなんて最低だ。よし!自分はもう絶対に泣き言を言わないぞ。今日からまた、先輩や友達、親、企業の人を喜ばせて、応援してよかったと言ってもらえるように、絶対にやり抜いてみせる!」
長い長い黒のトンネルの先に、こうして、感動的な「白」が、しっかりと打たれたのでした。残りスペースは、あと1ヶ月。
5月。悩みを克服し、自分と向き合い、より広く深く将来や社会を見ることができるようになったあなたに、もう大抵の選考は、苦労でも何でもありませんでした。力みも不安もなくなり、なぜか心が軽くなったような、そんな自然な心境で、最終面接までやってくることができました。
「これもみんな、応援してくれた方々のおかげ様だ。感謝と誠意を込めて、皆がアシストしてくれたこのチャンスを、人生最高の瞬間として過ごそう」
…悟ったあなたは、ゆっくりと、落ち着いて、仕事にかける情熱と将来の自分像を語りました。
そして1週間後…。「第4次選考の結果を社内で検討した結果、あなたを社員として採用することを決定しました。ついては内定承諾書を同封致しますので、入社の決意が固まりましたら、6月末までに当社人事部宛にご郵送下さい。残る選考での健闘を心より祈願申し上げるとともに、当社にて幸せな社会人生活をスタートされることを、社員一同、楽しみにお待ち申し上げております」
…まさか?これが、夢にまで見た「内定通知」?あなたは先輩に電話し、そこに書かれてある文面を読み上げました。先輩は優しく、「おめでとう」と言ってくれました。そしてこの瞬間、あなたが遭遇・経験してきた全ての「白と黒の格闘」の果てに、最後の白が置かれました。
始まりの白が、終わりの白と結ばれ、半年に及ぶ就職活動は、最初にそうあるようにと願った通り、「白一面の景色」として描かれたのでした。それはまた、来る社会人生活の始まりが「白」になったことをも、示すものでした。
…というように、今や来月に何を経験するにしろ、その判断は、「最初が白か、それとも黒か」に絶大な影響を受けます。何が何でも、最初は白でなくてはなりません。会計を知らなくても構いません。「マザーズ」と聞いたら、証券市場じゃなくて牛乳を連想しても構いません。そんなことは、どうでもいいのです。
あなたが「就活は楽しい。働きたい」と思って、今の貴重な時期を過ごしていることが、何よりも大事です。もし今、「就活したくない。働きたくない。できるだけ学生でいたい」と思っているのなら、それは「始まり=黒」という意味です。先に紹介したことと全く逆のことが起こり、何か経験するたびに黒に引き戻されます。
しまいには、良いことが起きても自分から疑ってチャンスを潰すようになり、いい情報を見ても「そんなのありえん」、応援されても「内定決まった奴はいいよね」、心配されても「おまえに分かってたまるか」と、恐るべきネガティブ人間になり果ててしまうでしょう。
こうして、自分で自分の邪魔をし始めたら、もう誰も応援できません。だから、今は仕事は楽しいと念じましょう。説明会に行ったり、社会人の先輩に会ったりしたら、「楽しさ」だけを聞きましょう。
そしたら、それから先は楽しさばかり見えてきます。始まりはモチベーションが全ての行動とその結果を決めます。今のあなたの心の色は、白と黒のどちらですか?