■「内定への一言」バックナンバー編
「思うと伝わらない」
文章や会話には必ず「述語」があり、言い切り方で結論や見解が示されます。自分という人間の印象は、話の内容よりも文末の言葉遣いで決まることも多いもの。例えば…。
行く
行きたい
行きたいと思う
行くと思う
行けたら行く
と比較してみるとどうでしょう?「思う」が付くと、「本当か?」といかにも自信なさげに、弱く感じてしまいますよね。「行くと思う」、「行けたら行く」では、相手も「来る」とは思わないでしょう。つまり、説得力など感じられず、信用もされないということです。裁判に置き換えてみれば、裁判官が「あなたは確かに、その時そこにいたのですね?」と聞いて、被告が「いました」と言うのと「いたと思います」と言うのでは、証言の重みが違います。
これは、エントリーシートでも面接でも全く同じことです。「思う」が入ったり、「できれば」、「なるべく」と語尾の部分に譲歩を重ねれば重ねるほど、声は小さくなり、視線は下がり、自信も失われていきます。「思う」で言い切った事柄は、どれだけ内容がまとまっていても、「あぁ、やる気ないんだな」と片付けられてしまいます。面接で曖昧な表現をしていては、とても次の選考に進めるものでもなく、相手に熱意を伝えたければ、「思う」を外してはっきりと断言すべきです。
皆さんは本気ですよね?ならば、本気を受け止めてくれる会社で働きたいはず。語尾を断言することで、行動にも自信が出てきますよ。