■「内定への一言」バックナンバー編



「毎日に、夢との接地面積を増やそう」




中学の頃はF1が大好きで、学校をサボっては、ゲームセンターでレースゲームをしていました。セナやベルガー、ピケといった名ドライバーの全盛期は、本田宗一郎さん率いる「マクラーレン・ホンダ」が世界を制し、夜遅くまでレースを見ていたのを思い出します。



さて、最速時は時速三○○キロで走るあの車は、一本九十万円のタイヤを約十本使いきって競いますが、そんな猛スピードにもかかわらず、地面と接する面積は実に、「ハガキ一枚」分。タイヤは当然四つですから、つまり、ハガキ四枚分の面積(A4用紙と同じサイズ)で、あの強烈な遠心力を制御している計算です。


接地面積が増えればカーブの速度は上がりますが、F1では規制があってできません。同じカーレースでも、タイヤの幅が広く、エンジンの規制も緩いインディカー・レースでは、地上のものとは思えないほどのスピードが出ることを知っている人もいるでしょう。


このように、車は「地面と接している時」だけ、進みます。



では、皆さんの日常生活や勉強、就職活動はどうでしょうか。車を「人」、地面を「現実」、ゴールを「目標」とすれば、人を目標に向かって進ませる「タイヤ」は、「毎日の予定や行動」ということになりますよね。


そして、予定や行動が増えることは「接地面積が増えること」と全く同じで、将来の自分との約束を入れ、動けば動くほど、加速度的に夢が叶っていきます。FUNで毎週の勉強会を「夢との待ち合わせ」と位置付けているのは、このような理由からです。 



就職活動もこれはまったく同じで、現実と向き合っている間だけ、自分が夢に近付きます。一日の間で夢との待ち合わせを、あなたはどれだけやっていますか?たとえ小さな作業でも、「小さい作業」など本来は存在せず、「小さいと思う人」がいるだけです。


心掛けや位置付け次第で、今、この瞬間にあなたが直面している作業は、どれだけでも楽しくすることができます。明日も夢との接地面積を増やす一日にしましょう。