■「内定への一言」バックナンバー編



「友とは、自分以外の自分のことである」
(ゼノン)



週末はFUNを作った安田君と銭湯に行き、早朝までネットカフェで「北斗の拳」全27を読んでしまいました。何年ぶりかも忘れるくらい、久しぶりに味わうタイプの時間の過ごし方で、だいぶリフレッシュできました。安田君、本当に本当にありがとうございます。ちなみに、寝ている間に「秘孔」を突きましたが、何も起きませんでした。




昨日はその勢いのまま、第2回Book Offツアー」へ。7人の学生さんと、今泉長住大橋博多の順で回り、またまた「お宝作品」を多数見つけてしまいました。一番多く買ったのは、福岡女子大国文学科1年のNさんと、福大日本語日本文学科のM君の35冊」。やっぱり、国文学専門の学生さんは違いますねぇ「控えめにしときます」と言っていた女子大生活環境学科のMさんも、西南4年のkumamotoさん(プライバシー保護のため、アルファベットにしてます)も、けっこう買っていたようですね。西南国際文化3年のM君も、また寝不足の日々が続きそうな名作をしっかりと選んでいました。


「若いうちは、活字の飯を食え」とは、成功した経営者が口を揃えることですが、読書や散歩ほど健康的で「プラス」しかない習慣もはありません。




さて、ブックオフ巡りで見ていて楽しかったのが、「学生さんの本の選び方」。本は、その人の人格を反映する「分身」とでも言うべき財産で、どんな本を読んでいるかを知れば、その人の性格や考え方がよく分かるものです。


それと、もう一つ「その人がどんな人間か」をはっきりと教えてくれるのが、「お金の使い方」です。これは現在、FUNで実施中のマネー塾でも教えていることですが、恐ろしいほど人の内面が分かります。それから、最後にその人の人格が分かるのが、「友達はどんな人か」を見ること。


卒業時のあなたは、あなたが今、「一番長く時間を共有している人」と同じような人間になっていることでしょう。人は、一番長く時間を過ごす人に似るものです。




ギリシャの哲学者・ゼノンの言葉は、本メルマガでも2回ほど紹介しました。



「神は人間に一つの口と、二つの耳を与えた。ゆえに二倍聞き、半分話せ」


深い言葉です。今月で終わる「面接塾」でも、大半の内容は「聞き方」「心の耕し方」ばかりなのは、参加された方全員が感じたことでしょう。自己PRの定義や質問の意味なども、ゼノンの考え方に学んだ点が多くあります。



「愚者は自分を一番にしたがる。賢者は相手の一番を探す」


自分が一番でなければ気がすまない人は、心が貧しい人です。そして、周囲には二番以下しかいないため、成長できません。相手の魅力を見抜き、絶えず成長できる人間環境を作るのが、「本物の一番」である賢者の生き方です。


そして、今日の一言は、人生で最も大切な財産の一つである「友」について。ゼノンは実に分かりやすく、かつ本質的な定義を2,000年以上も前に残しています。「友とは、自分以外の自分のことである」と。




「友達=自分」なんて、言われれば実感できるのに、自分ではなかなか行き着けない境地ですよね。



「なんで、俺の友達は揃いも揃って役立たずばかりなんだ!」

それは、その人が役立たずだから。



「なぜ、私の友達には頼れる人が少ないの?」

それは、その人が頼りにならないから。



「どうして、自分の友達はいつも忙しいのか?」

それは、その人が友達の時間を大切にしていないから。




友達は、あなたが振舞ったようにしか、あなたに振舞いません。満足できなかったり、イライラを感じたりしたら、それは全て自分に原因があります。でも、「自分って、なんて友達に恵まれているんだろう」と思うことも、よくあるでしょう。


特に、今のような就活の時期だと。それは、あなたが友達に多くの恵みを与え、貢献を成した証拠です。いろんな対象に自信を持つのは素晴らしいことですが、友達に自信を持てる人生は、最も幸せな人生のあり方の一つでしょう。




明治天皇御製に、僕の大好きな短歌があります。「もろともに助けかはして睦びあふ友ぞ世にたつ力なるべき」。「お互いに助けあって親しみあうような友達は、あなたが世の中に旅立つ時の力になるのだ」という意味で、心が洗われるような歌ですね。




FUNではよく、「落ち込んだら、友達を応援しよう」と言っています。理由は、落ち込む時とは、「自分のことしか考えていない時」だから。自分が情けなくて、惨めで、認めきれないような状態の時に、人は自分の欠落や失敗が悔しく、自分の重要感を求めて苦しむわけです。そういう時に、「分かってくれ」、「同情してくれ」、「弁解させてくれ」という「くれくれ族」になると、余計苦しくなるだけ。


だから、苦しい時ほど友達を応援すべきです。一人で悶々としていたり、今日の過ごし方が納得のいかないものであったりしたなら、友達に「ありがとうメール」を送ってみましょう。感謝することは、思い返せば一日のうちにいくらでもあるでしょう。




いざ、送ってみると。友達から、「こちらこそ、ありがとう」という返事が来ます。その時あなたは、「自分は大切な人間なんだ。だって、自分を大切に思ってくれている友達がいるんだから」と気付き、さっきまでの瑣末な悩みは、思い出すと笑えるくらい、小さなものに思えていることでしょう。




ドイツの哲学者・ニーチェは、「健康であるとは、自分の存在を忘れるということだ」と言っています。確かに、体が不健康だと「痛い」、「きつい」という感覚が起こり、心が不健康だと「イライラする」、「腹が立つ」という意識が増幅されます。両方不健康だと、自分が自分であることが受け入れがたくなり、周囲の人々全てが恨みか嫉妬の対象になるでしょう。


だから、肉体、精神ともに健康になりたいなら、「尽くす人」「応援する人」を思い、動くこと。その貢献が回り回って、自分に返ってくるものです。



「自分の内定より、友達の内定の方が嬉しい」。そういう心がけで就活に臨む方が内定をもらえば、友達はきっと、「自分の内定よりも、君の内定の方が感動した」と言ってくれるでしょう。


あなたは、友達の応援の分だけ偉大な人になれるのです。自分のためだけに頑張るのが、実は自分を一番小さく、卑屈で、情けない人間にします