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1876年の観測開始以来最も早い夏日となった東京都心。煙霧に覆われ、東京スカイツリーがかすむ=10日午後2時56分 |
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関東地方は十日、暖気が流れ込んだ影響で六~七月並みの気温となり、東京都心(大手町)では二五・三度と観測史上最も早い夏日(二五度以上)を記 録した。前線通過に伴い強風も吹き荒れ、舞い上がった土ぼこりで視界が悪くなる「煙霧」も発生。都心では一時的に二キロ先までしか見通せなくなった。
各地の最高気温は、練馬(東京)二八・八度、越谷(埼玉)二七・七度、つくば(茨城)二六・六度、小山(栃木)二五・八度、前橋二五・一度など。多くの所で平年を一〇~一五度ほど上回った。
最大瞬間風速は那須(栃木)で二八・七メートル、寄居(埼玉)で二五・八メートル、横浜で二二・八メートルを観測した。
寒冷前線の通過後は各地で気温が急降下。都心では午後一時すぎの二五度台から午後二時には一七・七度、午後十時には六・七度まで冷え込んだ。十一日も冬に逆戻りしたような寒さになりそう。
<煙霧> 乾燥した空気中に細かいちりが浮遊し、見通せる距離が10キロ未満となった状態。春先の強風時に起きやすい。中国大陸から細かい砂粒が上空の偏西風に乗って飛来する「黄砂」とは区別される。
