市川染五郎

 舞台からの転落事故で入院していた歌舞伎俳優の市川染五郎(39)が19日、退院した。松竹が同日、「先月の入院以来、経過は順調で、今後は通院しなが ら、一日も早い復帰に向けてリハビリを続けていくことになりました」と発表。今後のリハビリの進行状況をみて、後日、本人が記者会見を開く。

 染五郎は8月27日夜、東京・国立劇場で行われた日本舞踊の公演中、舞台後方のセリ(役者らの昇降装置)から転落、緊急搬送され右側頭部および右半身の打撲と発表された。30日には右手首の骨折手術を終え、今月3日にICU(集中治療室)から一般病棟へと移った。

 なお、東京・新橋演舞場10月公演『芸術祭十月大歌舞伎 七世松本幸四郎追遠』と東京・国立劇場11月公演『浮世柄比翼稲妻』は休演することが決定。松 竹は19日、「この度の負傷の件につきまして、改めましてお詫び申し上げますと共に、謹んでご報告申し上げます」とコメント。