ガールズバーからメイドカフェ、膝枕耳かきに執事喫茶……さまざまなアイディアのサービスが氾濫する飲食業界で、渋谷にまた新たな“ガールズ焼き肉”なる店が出来たという。その名も『雌牛（めうし）』。“ガールズ焼き肉”だなんて、思わず“ノーパンしゃぶしゃぶ”を連想しちゃうキャッチコピーだが、ホームページによると「雌牛でしかしか味わえない色とりどりな特別メニュー。そして何より店内の雰囲気や最高級なおもてなしを徹底し……（以下省略）」、ん!? エッチなお店ではないのん？ さっそく焼き肉と女子には超厳しい、くのいちライター・ヤンヌヤンヌが予約の電話を入れてみた。
「女性同士でそちらに行きたいんですけど予約って入れられますか？」
女性店員「もちろんです。女性同士は大歓迎ですよ！」
あら、予想外なくらいに明るく愛想のよい対応。何はともあれ行ってみよーというわけで同じく肉と女に辛辣な友人・マリミ♀とさっそく潜入だー。
」
場所はセンター街のど真ん中にあるビル。ビル内の他店を見ても怪しい店はなさそう。ド派手な看板をよくよく見てみると「雌牛と戯れる宵の宴」と書かれています。うーむ、とってもイミシーン!!!
店に一歩入るとむむむ―っ!!! 「いらっしゃいませ～」の声ともにちょっと胸元がはだけ気味＆ミニ丈の浴衣風和柄制服を着た女の子たちがお出迎えしてくれます。さらにミニの足には網タイツ着用！どの子もセクシーで萌えー!!!
店内は落ち着いた和風モダンのインテリア。男性客が中心だけど、ちょいちょい女性客もいます。
店員Ａ「紙エプロンは使用されますか～」
推定二十歳のギャル風の店員さんが満面の笑みで聞いてくれます。「つけます」と答えると、なんと彼女が直接つけてくれるサービス付き。これは密着度大！でもエッチなことはノンノン、この距離感がなんともたまりませんっ！
続いてメニューの説明もしてくれます。「おすすめは特選黒毛和牛のメニューです。このメニューだと私たちが焼きますよ」とさらに笑顔。お値段高めなメニューを頼んだら直接焼いてくれるってわけね。くーっ、この資本主義ギャルめっ、くやしいけど頼むわよっ！
というわけで頼んだ「ゲタカルビの一本焼き」（1280円）。女のコが焼いてくれました。
これがはっきりいって手慣れてないっ！素人くさいっ!! でもくやしいことにそのたどたどしさがちょいかわいいっ!!!
加えて肉を切る際に前かがみになったりで、胸チラしそう（見えないけど）。しゃがむので、ミニスカートもずり上がってパンチラしそう（やっぱり見えないけ
ど）。ドキドキしつつもお局のいじわる心から聞きました「ゲタカルビって牛のどこの部位だっけ？」。「えっと、えっと、ちょっと待ってくださーいっ」と
バックヤードに消えていく女のコ。予想通りの展開です。ルックスのレベルは上な女の子たちですが、焼き肉知識はド素人級。ちなみにここの女のコたちは多く
の飲食店で行われる髪をまとめたりはしてません。茶髪のロングヘアも派手なネイルアートもそのままで。あ、おばちゃんチェック入っちゃったね。
▲豚カルビ（￥780）、石焼きビビンバ（￥980）
そのほか、肉みそ豆腐（380円）、塩ロース（780円）、カルビ（980円）、豚カルビ（880円）、チョレギサラダ（680円）、石焼きビビンバ（980円）などをペロリ。こだわって雌牛肉のみ取り扱っているようだけど、正直雌牛な らではの美味しさはわかんなかった。でもどれもおいしい肉で質は決して悪くないし、値段もさほど高くない。ただ、意外に高いと思ったのはドリンク類。生中 （680円）、サワ―（630円～700円）、焼酎黒霧島（750円）なので、高級バー並みのお値段。酒量多めの人は意外と高くつきそうです。
最後にすごく気になっていたデザートメニュー「コールドストーンアイス」（1500円）をオーダー。「コールドストーンアイス」ってあの六本木ヒルズ前で行列してたアレだよね、鉄板でシャカシャカかき混ぜるアレでしょ！と思ってると出てきたのがコレ↓↓↓
えええ～!? これは冷えた石焼きビビンバの器にアイスがふたつ入ってるだけじゃないすかー!!!!そりゃあ冷たいビビンバの器はコールドなストーンかもしれないけどさー。こりゃ誤解されても仕方ない強引過ぎるネーミングだよ、これで1500円も、ちと高くないか……。
アイスはジャムとナッツのトッピングを器の中に入れて女の子がスプーンで混ぜ混ぜした後、人数分に取り分けてくれました。友人マリミ♀が「あのコールドス
トーンアイスかと思っちゃったよ―、ちょっとショック～」とブータレると「ですよね、でもこれもおいしいんですよ♪」と笑顔で返す女のコ。さっきからいろ
んな女のコがテーブルに来るけど、どの子もすんごく愛想がいい。どんな質問にも笑顔で答えてくれておしゃべりがはずむのだ。これがガールズ焼き肉のサービ
スってわけね。
最後のほうにテーブルに来てくれたとっても美人な女のコ、なぜか彼女だけ制服がロング丈。聞いてみると「私、店長なんです」とのこと。なるほどー、胸のは
だけっぷりも店長さんがズバ抜けて潔いのだ！ 女のコの平均年齢は多分20歳前後。皆109周辺にいそうなハジける若さいっぱいな雰囲気なのに比べ、店長
さんは妖艶な大人の色気がムンムン。うーん、落ち着くわ～❤私だったら店長さんを指名したいっ！（指名とかありません、念のため）
お会計が終わると、出口で女のコが全身にファブリーズをシュッシュしてくれます。ごちそうさま。「女性大歓迎なんでまたいらしてくださいね」と店長。最後までお色気も笑顔もいっぱいでした。今回、上記のメニューに半ライスとドリンク２杯ずつ飲んで合計10450円。サービス料として10％プラスされます。
味よし、愛想良し、お色気よし、でもちょい高めなガールズ焼き肉。女子同士でも楽しめるけど、コスパ重視する女子には正直ビミョ～かも。そりゃあ男 子を連れてった方が喜ばれること120％。使い勝手としては、機嫌を取りたい上司や地方から遊びに来た男友達を連れていくのがベストかな。色気と食い気、 両方欲しいよくばり男子にはおすすめ！
（取材・文／ヤンヌヤンヌ）
●雌牛
住所／東京都渋谷区宇多川町26-11白馬ビル3F
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営業時間／18:00～翌0:00
定休日／なし
交通／ＪＲ渋谷駅ハチ公出口より徒歩5分